日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話 - 2000年

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2000.12.17  Odontobutis obscura

12月第3週  師走も中盤になり寒さに加速度が加わりだしたような昨今ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。今週は雑居水槽において写真のキッズなドンコ氏がヨシノボリを食すると言うハプニングがありました。まだまだ大丈夫と鷹をくくっていた矢先の出来事に別居水槽の準備が出来なくて、咄嗟に思い立ったのが物置にあった虫カゴです。少し窮屈では在りますが暫くは虫カゴと一緒に沈んでいただく事になってしまいました。給餌は、と言いますとおもむろに引き上げたカゴの中にアカムシを差し入れて入り口をロック。残ったアカムシは網の隙間から次第に出て行き、待ち受けていた連中がおこぼれに預かるという効率良いサイクルです。しかしながら牡蠣の養殖ではあるまいしドンコ氏の養殖カゴとは…。

更新日付:2000.12.17

2000.12.24   Rhinogobius brunneus

12月第4週  先週のドンコ氏隔離以来、ヨシノボリファミリーには平穏な生活が戻り、行動にも余裕が伺えるようになってまいりました。相変わらず仲間内での争いは行われているとは言うものの、熾烈な生存競争劇とは異なり、いわゆる”たわむれ”状況に安心して見ておれるというところでしょうか。一方の治外法権、一人きりでクリスマスイブを過ごす事になってしまった虫カゴ部屋のドンコ氏は、近くを通り過ぎる魚達を尻目に苦虫を噛み潰したような、毅然とした態度で、私に抗議の視線を送っておられるようなのですが、新居が用意出来るまで暫くご容赦を…。
今週は、そっと覗き込んだ水槽をお気に入りのヨシノボリ氏(写真)が通り過ぎました。

更新日付:2000.12.24

2000.12.31  Cyprinus Carpio Linnaeus

12月第5週  今年で3回目と成りました年末恒例の厳冬採取は今回も奈良へ出かけました。採取した魚はオイカワ、カワムツ、アメリカザリガニ、写真の鯉は昨年を5cmも上回る55cm と手網での最大サイズを更新する結果となりましたが、おかげで手網のフレームが変形してしまいました。彼らの採取ポイントは今年も変わることなく、冬眠中の寝込みを襲う作戦で、網を差し入れると向こうから突進してくる状態です。今年はこのクラスの鯉を3匹捕獲、記念撮影後に再びねぐらに帰って頂きましたが、来年も環境の変化に負けず、元気で居てほしいものです。

更新日付:2000.12.31

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