日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話 - 2002年

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2002.01.06  Opsariichthys platypus

1月第1週  新年明けましておめでとうございます。今年も昨年に引き続きまして「雷魚図鑑」並びにgonta036とお付き合いの程、宜しくお願い致します。さて、先週で川遊びが終了し、今年に入って我が家では実質的な水槽シーズンの到来と成りました。最終の木津川にて、遅ればせながらニューフェイスの確保を完了し、約10日間のウオーミングアップを終えて、無事彼らは雑居水槽デビューを果たされました。例年の事ながら、春を待つ数ヶ月は、ベテラン勢の飛躍とニューフェイスの成長を見守りながら、暖かい我が家の木津川を楽しんでおります。昨年は、いろいろと話題の絶えなかった我が家の水族群、さてさて今年はどんな展開を見せてくれるのでしようか。

更新日付:2002.01.06

2002.01.13  Pseudogobio esocinus esocinus

1月第2週  お正月休みもいつの間にか過ぎ、いつもの慌しさが舞い戻ってきまたが、今週は休養モードに成っておりました自分を現実に引き戻すまでのアプローチ。水槽では年中、底砂掃除に明け暮れて居られるカマツカ氏(写真)が、私に発破を掛けているようで…。
一年、いや一生を通じて変わることのないあなたの献身とも言える労働、ならびに勤労精神には、いつも頭の下がる思いです。

更新日付:2002.01.13

2002.01.20  Opsariichthys platypus

1月第3週 正月気分が抜けると寒さだけが妙に現実味を増し、何かしら行動を起こすにも大義名分が必要なくらい億劫に成りそうなこの時季、保温された環境の魚達には、私の行動は歯がゆいように写っているのでしようか。昨年も後半より雑居水槽の政権はオイカワ(写真)、カワムツ(別室)両氏に移行し、その勢力は依然衰えを見せず…。
新年の開幕は両スプリンター氏の続投から。

更新日付:2002.01.20

2002.01.27  Gymnogobius urotaenia

1月第4週  我が家の雑居水槽は、不定期とはいえ私の趣向による模様替えを行なっております。あくまでも日本産淡水魚のイメージを壊さず、木津川の情景に見合うように、現地で収集したオブジェを配置して、雰囲気作りを楽しんでいる次第です。厳冬のこの時季、我が家の木津川もシンプルに底砂と流木だけの組み合わせ。はたして住人である皆様は満足して戴けているのでしょうか。今週の写真はウキゴリ氏、彼もまたシンプルな水槽には似合っておられます。

更新日付:2002.01.27

2002.02.03  Sarcocheilichthys variegatus

2月第1週  一月は足早に過ぎ、厳冬の二月。フィールドの魚達は春を待つ固いつぼみのように寒さに逆らう事もなく静かな時を過ごしておられるのでしょうか。我が家の雑居水槽では、厳しい自然とは無縁の日々を過ごされている魚達が、何食わぬ顔で私の前を行きかい、毎日の飽食を当然の様に楽しんでおられます。写真のビワヒガイ嬢はオイカワ、カワムツ両氏の勢力争いの陰で、いつの間にか見違えるように成長を遂げられ、ファインダー越しに思わず伏兵に出会ったようで…。

更新日付:2002.02.03

2002.02.10   Rhinogobius brunneus

2月第2週  立春を過ぎたあたりから大阪では春めいた日差しに恵まれる日も有り、忘れかけていた夕暮れの明るさまで何となく嬉しく感じております。今週は春までの水槽メンテナンスを実施。ヒーター器具類の動作確認、並びに清掃を一通り済ませて水槽群の体調をハード面からサポート。私の些細な心使いに気付いておられたか、軽快なフットワークで水中回転を披露して頂いたのは写真のヨシノボリ氏。随分、熱心に繰り返しておられる処をみるとソルトレークを意識しておられるのでしょうか。

更新日付:2002.02.10

2002.02.17  Pseudogobio esocinus esocinus

2月第3週  先週の水槽メンテナンスから魚達は春を意識しておられるのか、活発な行動ならびに食欲に一段と拍車がかかったように見受けられます。ひと冬を越えられ一回り大きくなられた彼らに雑居水槽は手狭に写っているのでしょうか。写真のカマツカ氏、春に向かって跳躍一番。ゆっくりとした着地に余裕が感じられませんでしょうか。

更新日付:2002.02.17

2002.02.24 Lepomis macrochirus

2月第4週  今週は雑居水槽を眺めて彼らの個性を楽しみながらシヤッターチャンスを待つ事にしました。私がデジカメを構えて覗き込んでいると、朝の給餌時のように、みなさん興味深々のご様子でこちらを伺っておられます。数多いモデルの中でも写真のブルーギル嬢は私のお気に入りの個体。ご覧の通りのポーカーフェイスも魅力の一つと言うところでしょうか。

更新日付:2002.02.24

2002.03.03  Rhodeus ocellatus ocellatus

3月第1週  3月に入り三寒四温の時季。ようやく寒さのトンネルを抜け出そうとしておりますが、皆様のお住まいの地では如何なものでしょうか。写真のタナゴ女史は昨年、木津川より入居のタナゴファミリーの代表選手。ご覧のように派手な出で立ちではないのですが、若魚の魅力たっぷりの輝きが気に入っております。

更新日付:2002.03.03

2002.03.10  Cyprinus Carpio Linnaeus

3月第2週  暖かい陽気に誘われて今週は京都府相楽郡にある浄瑠璃寺(九体寺)にでかけました。参道には馬酔木の花がたいへん美しく…。我が家の園芸部、家人の嬉しそうな横顔を尻目に参拝を済ませた境内には大きな池が、ここでも水族部の私としては水際が気になるところです。近寄ると人影を察知したのか、沢山の鯉たちが集まってきました。お寺の池の鯉たちは何となく威厳が在るように見えるのですが…。

更新日付:2002.03.10

2002.03.17  Rhodeus ocellatus ocellatus

3月第3週  関西では奈良、東大寺の行事「お水取り」が終わると春が訪れると言われるように、この時期を寒暖の目安に考えております。今週はちょうどその週にあたり、何となく気持ちまで暖かく感じられ、そろそろ川遊びのプロローグと言うところでしょうか。若魚のタナゴは彩りも美しく、久しぶりに開け放した窓から水槽の面々も春を感じておられるようです。

更新日付:2002.03.17

2002.03.24  Rhinogobius brunneus

3月第4週  暖かくなると我が家の雑居水槽ではヨシノボリ(写真)達の行動が目立つように感じられます。冬の間、水槽下部がテリトリーの彼らも春の暖かい陽気に誘われて(別室)…。
ヨシノボリファンの私としましては、夏の木津川における彼らの楽園探訪を今から心待ちにしている次第です。
ところで、当(雷魚図鑑)サイトも今週で丸三年が過ぎ、四年目を迎える運びとなりました。ここまで続ける事が出来ましたのもひとえに皆様のおかげとたいへん感謝しております。相変わらず、私のサイトは魚達との感情的観察記録とでも言いますか、学術的な解説とは縁遠い内容に終始致しております事をご理解頂き、今後とも「gonta036的よもやま話」にお付き合いの程、宜しくお願い致します。
そして、今週はもうひとつお話を別室(12)にて…。

更新日付:2002.03.24

2002.03.31 Carassius auratus auratus

3月第5週  4月の声を聞くようになり寒さから開放されるこの頃、慌しい毎日の中で、せめて気分だけは春の霞のようにしていたいのですが…。
我が家の水族群は特別な変化もなく、保温された環境の中で優雅に過ごされております。春爛漫、桜の咲き誇る野外とは趣の違う、どちらかと言えば控えめな色合いの水槽にも、冬を乗り越え、元気に成長した幼魚たちの姿から新しい季節の到来を感じております。今週はショップで見かけたすばらしい令嬢(写真上)を。ヒラヒラと舞うように泳ぐ彼女たちには季節を超越した美しさが…。

更新日付:2002.03.31

2002.04.07  Cyprinus Carpio Linnaeus

4月第1週  春の陽気に誘われて、休日は木津川行きを敢行すべく計画を立てておりましたが、家人の一声に依り、川遊びは却下され「山歩き桜散策」に決定。満開のさくらの中、花吹雪を楽しんできた次第です。この時季、水も温む木津川で、魚達は花吹雪のような活況を演じておられるのでしょうか。
今週もまた、ショップの水槽を覗き込む私に写真のコイ氏はずいぶん勢いよく…。

更新日付:2002.04.07

2002.04.14  Rhinogobius brunneus

4月第2週  以前にもお話しましたが、暖かく成り、我が家の雑居水槽ではヨシノボリ連の活動が目立つように成って参りました。彼らの行動が活発化すると、威嚇合戦が水槽内の所々で見られるように成ります。今にも乱闘劇が繰り広げられそうな彼らの形相(写真)を見ていると、こちらまで緊張感が伝わってくるようです。春…。新しい出会いが生まれるこの時期に、引き続き、雑居水槽はそれぞれに成長されたメンバーで飽和状況が続いております。大きく成られた彼らの勇姿をこうして身近に楽しめるのは、私の目的の一つでもあり、管理者冥利に尽きると言うところでしょうか。

更新日付:2002.04.14

2002.04.21   Odontobutis obscura

4月第3週  14日の日曜日は今年に入って初めて、木津川へ出かけました。天候にも恵まれ、訪れたのが夕方近くにもかかわらず、気温、水温とも暖かく、ウエダーを着用しての採集、観察も2時間近くに及び、楽しい時を過ごせました。採集した魚はヨシノボリ、ヌマチチブ、フナ、ニゴイ、タナゴ、オイカワ、カワムツ、ドンコの8種。その中で今回、我が家においで頂いたのは数匹のタナゴと写真のドンコ氏、彼は体長15cmオーバーと本来ならお引取り頂いているところ、あまりの貫禄ぶりに急きょ、別水槽を立ち上げることに成った次第です。川遊び解禁、初日の木津川は、予想以上の成果に大満足のスタートと言うところでしょうか。

更新日付:2002.04.21

2002.04.28  Rhinogobius brunneus

4月第4週  先週の木津川訪問から一週間、我が家に入居のドンコ氏、タナゴ諸氏は体調に別段の問題も無く、ウオーミングアップを終了し、無事、私の率いる水槽群の一員と成られました。これから彼らは、朝の食事から始まるカリキュラムをこなしていかれる中で、私との交流を深め、お互いの見識を高めていくことに成るのですが、従順なあなた達とは違う、私のアバウトな管理に業をにやさないで頂きたいものです。 今週のスーパーモデル、ヨシノボリ氏はエアレーションに跳躍一番。

更新日付:2002.04.28

2002.05.05  Opsariichthys platypus

5月第1週  5月に入りゴールデンウィークの今週は、今年2度目の木津川に出かけました。採集した魚は、タナゴ、オイカワ、ドンコの3種。今回はドンコが5匹と、最近何故かドンコ氏に縁があるようです。観察を楽しみ、記念撮影の後、みなさんそれぞれのポイントにお引取り頂いた次第です。日中は汗ばむほどの陽気で、川遊びに拍車がかかるこの時季、連休中にもう一日、彼らとのフィールド観察をもくろんでいるのですが…。 今週ご紹介致しますのは、我が家の雑居水槽、オイカワ派の参謀長官。対抗するカワムツ派対策は如何に。

更新日付:2002.05.05

2002.05.12   Cyprinus Carpio Linnaeus

5月第2週  ゴールデンウィークも後半の日曜日、先週に引き続き木津川へ川遊びに出かけました。今週の採集魚はタナゴ、ドンコ、ブルーギル、オイカワ、カワムツ、フナ、ヨシノボリ、ヌマチチブ、この場所ではめずらしくコイ(写真)も顔を見せてくれました。快晴の木津川。魚たちの採集・観察を終日堪能してきましたが、真夏の川遊び、涼を兼ねた水中での魚観察を今から心待ちにしている次第です。

更新日付:2002.05.12

2002.05.19   Opsariichthys platypus

5月第3週  今週は水槽のメンテナンスを実施致しました。冬バージョンから夏バージョンへの移行。ヒーター類の撤去から上部ろ過層ならびに底砂大掃除と、久しぶりの環境改善ウィ-クと言うところでしようか。作業中はいつもの事ながら、水槽内はパニック状態。仮水槽にみなさん移動頂くまでは大騒動となります。いつも水槽を覗き込んで観る魚たちと、実際にアミに採って見る魚達の大きさはずいぶん違い、その成長ぶりに驚かされております。写真のタモロコ氏も魚種の判別がつかない程の稚魚で入居の個体。ずいぶんと立派な若魚に成長されましたが、私流、夏バージョンの水槽を気にいって頂けるでしょうか。

更新日付:2002.05.19

2002.05.26    Pseudotropheus callainos

5月第4週 先週末は、東京出張で、水槽のメンテも出来ないまま慌しく大阪を後にしました。すべてのカリキュラムを終え、夜は台場のホテルグランパシフィックで少しのバーボンとレインボーブリッジの夜景を楽しませて頂きました。翌日は帰阪の列車を待つ間、以前から気に成っていた東京タワー水族館へ。名前も知らない美しい熱帯魚(写真)に魅せられて少しの間、楽しい時間を過ごしました。そう言えば、微妙に熱い視線を送ってこられる方(別室)も居られましたが…。

更新日付:2002.05.26

2002.06.02  Candidia temminckii

6月第1週  6月に入り何となく梅雨の訪れが、もどかしく感じられるこの時季、夏へのアプローチを皆様はいかがお過ごしでしょうか。今年もまた魚達には、高水温を始めとする夏場の過酷な環境を向かえるまでの少しの間、体力の強化と温存に専念して頂きたいものです。 写真のカワムツは水槽育ちの温厚派。カワムツ派党首(別室)の陰に隠れて、いつの間にか立派に成長しておられます。

更新日付:2002.06.02

2002.06.09  Cynops pyrrhogaster

6月第2週  今週は梅雨を通り越して、盛夏が訪れたような天候が続き、水温も上昇の一途となり、水槽の住人には過酷な状況と成りました。今年も例年の如く、エアレーションの最強化と換水を夏場の高水温対策の柱として展開していきたいと考えております。写真のアカハラ氏はこの暑さにもいたって冷静なご様子で、金粉を散りばめたようなお腹の模様と、少し太られたように見える下腹に余裕が感じられませんでしょうか。

更新日付:2002.06.09

2002.06.16  Candidia temminckii

6月第3週  今週は近畿地方にも梅雨入り宣言が成されましたが、先週に引き続きワールドカップのエネルギーが梅雨前線を追いやったかと思われる程、連日、猛暑に見舞われました。雑居水槽では、オイカワ政権の参謀に位地する写真の彼は、この数週間で、党首に負けず劣らずの貫禄と、パステル調の美しい婚姻色に身を包み、普段は、無関心の家人にまで賞賛を受けている次第です。

更新日付:2002.06.16

2002.06.23 Pseudogobio esocinus esocinus  

6月第4週  カマツカはいつも献身的とも言える雑居水槽の底砂掃除に明け暮れておられます。その甲斐あって底砂は他の水槽に比べて汚れの進行が遅く、感謝している次第です。そんな彼らの労働の合間に見せるさり気ない表情が好きで、今週はレンズを向けて見ました。温厚そうな彼の横顔を見ていると、こちらまで穏やかな気分になれます。うだるような夏はもうそこまで…。

更新日付:2002.06.23

2002.06.30  Acheilognathus rhombeus

6月第5週  6月も終盤に差し掛かり、暦どおりの梅雨らしい日が続いた今週は、猛暑を望むわけではないのですか゛、日差しの恋しい一週間と成りました。昇り続けた水温も心なしか落ち着いて、魚達には安息の日々を過ごして頂けたでしょうか。写真(上)のカネヒラは、自慢のヒレを大きく広げてライバルを威嚇して居られるのでしょうか。

更新日付:2002.06.30

2002.07.07  Tridentiger brevispinis

7月第1週  7月に入り、梅雨明けを待たずに日差しはもう真夏本番。夏の川遊びと言えば、ヨシノボリ楽園の水中観察がここ数年の楽しみになっております。この時季になるとニューフェイスのヨシノボリ、ヌマチチブ達が木津川より転居に成り、水槽を賑わせるように成るのですが、現在の雑居水槽では両氏ともすでに飽和状態。今年はフィールド観察がメインに成りそうです。年に一度の逢瀬、七夕ウィ-クの写真は夏魚を代表して2年目のヌマチチブに。

更新日付:2002.07.07

2002.07.14  Rhinogobius brunneus

7月第2週  7月も中盤に差し掛かり、ここ近畿地方でも梅雨明け宣言が待たれるように成りました。梅雨が明けると川遊びも本番を迎え炎天下とは言え、木津川の心地良い水の流れの中で魚達と相対して過ごす時間には格別なものが有ります。写真のヨシノボリ氏は昨年の夏、 木津川のひと時で見つけた個体、我が家ではお馴染みの彼は、入居頂いた頃からすれば見違えるような成長を遂げられ雑居水槽ヨシノボリ隊のリーダーとしての貫禄十分。ファインダー越しに幼かったフィールドの彼が目に浮かぶようです。

更新日付:2002.07.14

2002.07.21   Pelteobagrus nudiceps

7月第3週  今週は梅雨のなごりの雨が一気に夏を呼び込むように…。
我が家の水槽群も酷暑を向かえ、水温も上昇の一途。別段の保冷システムを施していない雑居水槽は、日中は蛍光灯を消灯、窓からの日差しだけの何となく薄暗いライティングに成っております。そのおかげと言うのでしょうか、いつもは夜間活動派でエンビ管がお気に入りのギギ氏(写真・別室12)が、その黒装束姿を頻繁に現して頂けるように成りました。久しぶりに記念撮影を済ませたギギ氏は、昨年よりずいぶん成長されているのですが、しばらく話題に上らなかったせいでしょうか、ずいぶん連れないご様子。やさしいフェイスのあなたと隠れファンである私と、しばらくは微妙な光の中でお付き合いを…。

更新日付:2002.07.21

2002.07.28  Silurus asotus

7月第4週  梅雨明けと同時に、うだるような酷暑の訪れに水の恋しい毎日ですが、楽しみにしていた川遊びが、休日に所用が重なり残念な思いをしております。我が家の木津川は、最近入居のナマズ(写真・別室)氏に関心が向けられておりますが、何分、幼少の身ゆえ、現状では他の魚に圧倒されている感が有ります。そういう彼も給餌時には、少し様子が違い、食べっぷりでは先輩諸氏に引けを取らない豪快さ。将来の”つわものぶり”を間じかに見る思いです。

更新日付:2002.07.28

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