日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話 - 2004年

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2004.08.01  Corydoras gossei

8月第1週 今週も台風のもたらす雨以外は殆ど日差しをさえぎるつわものも現れず…。
休日に成れば毎日のように訪れていた木津川もウイークデーの喧騒に掻き消されるように頭の片隅に追いやられた記憶でしかないのですが、木津川からトレードした魚達を眺めていると、炎天下、川遊びの中で見つけた彼らの世界が甦ってくるようです。
コリドラス・ゴッセイCorydoras gossei

更新日付:2004.08.01

2004.08.08  corydoras schwartzi

8月第2週  今年は梅雨に雨が少なかったせいか随分、夏が長いように思えます。まだまだ残暑が続きますが、一時の猛暑を思えば、ほんの少し日差しに優しさを感じるのですが…。
何かと問題の多い夏の高水温時に、私の水槽ではこれといったトラブルもなく推移した事を喜んでおります。この時期は環境的に厳しい時ですが、魚たちの成長スピードにも拍車が掛かり、秋を迎える頃には同じ水槽が狭く感じられるようになります。そうそうこれも例年の事ながら、水槽の増やしすぎにも注意が必要ですね。
コリドラス・シュワルツィ corydoras schwartzi

更新日付:2004.08.08

2004.08.15  Corydoras concolor

8月第3週  盂蘭盆会(うらぼんえ)の法要が終わると隆盛を極めた夏もアンチクライマックスに…。
久しぶりに水槽設備の大掃除とレイアウト変更を行いました。新しい季節の訪れを前に気分一新と云う訳ではないのですが、水槽の魚たちにすれば管理人の気まぐれで環境に変化をもたらされるのは迷惑な話なのかも知れませんね。メンテナンスの後に記念撮影。モデルはコリドラス・コンコロールCorydoras concolor

更新日付:2004.08.15

2004.08.22  Corydoras aeneus

8月第4週  8月も後半に差し掛かると、日中の残暑とは裏腹に、朝晩は過ごし易くなって参りました。季節が秋に進むにつれて水槽の高温環境は改善されつつ有り、しばらくは快適な季節の到来と云うところでしょうか。写真のコリドラス・アエネウス Corydoras aeneus ベーシックな彼もまた、この夏にずいぶん恰幅を増されたようです。

更新日付:2004.08.22

2004.08.29  Corydoras similis

8月第5週  夏の終わりの夕暮れには遠くでヒグラシの鳴き声が聞こえてくるようで…。猛暑には似合わない彼らの羽音は、季節を秋に誘う囁きに聞こえるのですが。私の水槽の魚たちに夏を惜しむ感覚が有るとすれば、同じように晩夏の蝉たちの音色から秋の気配を感じているでしょうか。
今週のモデルはコリドラス・シミリス Corydoras similis 彼女の体色は夏から秋に向かうグラデーション。

更新日付:2004.08.29

2004.09.05   Rhinogobius brunneus

9月第1週  今年の夏は木津川に訪れる機会も無く初秋を迎えようとしております。例年ならこの時期、新しい魚たちで賑わう私の日本産淡水魚水槽も、今年はまるで時間の流れが違うかのようにのんびりとした状況が続いております。写真のヨシノボリ氏は昨年度入居の個体とは云え、水槽ではニューフェイス。

更新日付:2004.09.05

2004.09.12  Botia macracanthus

9月第2週  いつの間にか九月も中盤に差し掛かり、気候的には過ごし易い時期の到来と云うところでしょうか。今週も水槽のメンテナンスを終えて魚たちの様子を眺めていると睡魔に襲われてしまいました。虚ろな意識の中で通り過ぎる彼らの動きはウイークデーの喧騒を拭っていただいてるようで…。
クラウンローチ Botia macracanthus

更新日付:2004.09.12

2004.09.19  Rhodeus ocellatus ocellatus

9月第3週  休日の朝。何もする事のない贅沢な時間にタナゴ達を眺めていました。派手な衣装に身をまとうでもなく、コミカルな道化を演じてくれるわけでもない彼らを観ている至福の時間は、彼らからすれば、ガラス越しにパントマイムを演じる私と云うモバイルに、見えないパワーを送り込むような感覚なのでしょうか。他愛も無い事を考えている内に、充電が完了に近づいてきたようで、今度は彼らの環境整備に移行しなくては。
いずれの社会も同じ様にガラスの向こうがはっきり見えますように…。

更新日付:2004.09.19

2004.09.26  Botia macracanthus

9月第4週  九月も後半に差し掛かり、ここに来てようやく過ごし易い気候に成りましたが、今年の暑さは例年になく長く、また厳しかったように感じます。水槽の魚たちも同じように、特別な水冷装置もない私の水槽で、酷暑を無事に乗り切っていただいた事を感謝している次第です。
写真(上)のクラウンローチ Botia macracanthus 嬢は食欲、体調ともに絶好調。秋に向かってナイスなプロポーション…と、云うよりも一段と健康的な感じに見うけられます。

更新日付:2004.09.26

2004.10.03  Rhodeus ocellatus ocellatus

10月第1週  十月に入り急に秋めいたように感じるのは朝晩の肌寒さのせいでしょうか。
週に一度の水槽メンテナンスを終えると、のんびりとした休日も後半に差し掛かると云うのが最近のパターンになっております。ゆっくりと魚達の様子を観察するのも、ほんのひと時。
写真のタナゴ嬢も、私のお気に入りで、1cmに満たないような頃に木津川からお出でいただいた個体です。まだまだ若魚とは云え見違えるように成長した彼女を見ていると 美しさに貫禄が出てきたように思うのですが…。

更新日付:2004.10.03

2004.10.10  Botia macracanthus

10月第2週  すがすがしいこの時期に開け放った部屋の窓から運動会の声援が聞こえてくると、遠い昔、心待ちにしていた青空と、かけっこの順番を待つ緊張感が甦ってくるようです。
メンテナンスを終えた水槽を何気なく眺めていると、クラウンローチ Botia macracanthus 諸氏が勢ぞろい。なにやら戯れておられるご様子ですが…。おっとこれはいけない。どうするべきか、一番手前の選手は確かにフライングですよね。

更新日付:2004.10.10

2004.10.17   Tanakia limbata

10月第3週  十月も半ばになり、いつの間にか朝晩の冷え込みが厳しく成ってまいりました。
夏の間、日中の高水温対策の一環として、魚達の記念撮影時以外は、水槽のライトを消灯して居りましたが、ようやくここに来て復活と成りました。
例年の事ながらこの頃を境に、季節は晩秋に向って急ぎ足。寒さの苦手な私には、この時期の心地良いはずの秋風まで妙に寂しく思えるのですが…。

更新日付:2004.10.17

2004.10.24   Cynops pyrrhogaster

10月第4週  めっきり涼しくなり油断をすれば体調を崩しそうな時期、皆様はいかがお過ごしでしょうか。夏場の暑い時期にはあまり覗き込まなかったアカハライモリのゲージにも最近よくお邪魔して居ります。今朝も数匹が集まって井戸端会議でしょうか、私にまで何か話し掛けていただいてるようです。
ところで私が用意した彼らのゲージにはもう数年もお住まいいただいておりますが、他の魚たちに比べると成長のスピードが把握しきれないのは私の管理不行き届きなのでしょうか。このゲージで生まれた個体もいつの間にか立派な青年に…。

更新日付:2004.10.24

2004.10.31  Cobitis sp

10月第5週  いつの間にか10月も終わろうとしておりますが、多忙な日々を過ごしていると、季節の歩みはただ暦の数字だけがまわっているようで…。
私の管理下にある日本産淡水魚水槽は、今週も異常なく推移したように思われますが、あまり覗き込む余裕のなかった私には詳細は霧の中。そう云えば守備範囲が広い写真のドジョウ氏は砂の中までお見通し。アバウト管理の私には強い見方と云うところでしょうか。

更新日付:2004.10.31

2004.11.07  Rhinogobius brunneus

11月第1週  11月に入り私の水槽も保温器具を取り付けました。日中の寒暖差が激しいこの時期は、私達も体調を崩し易いのですが、魚たちにはサーモで管理された環境を喜んでいただけるでしょうか。写真の彼は私の水槽ヨシノボリファミリーのリーダーで、何時の間にか流木の先端を占拠して居られます。めまぐるしく変わる彼らの社会も同じように、お気に入りの彼が永い間、居心地のよい場所で過ごせますように…。

更新日付:2004.11.07

2004.11.14  Cynops pyrrhogaster

11月第2週  11月も中盤になり、この時季、私の好きな大阪城のお堀端は、銀杏並木がとっても綺麗。車窓から眺める眼の覚めるような黄色は、過ぎ去る季節を惜しむように…。 春の桜、夏の緑、秋の銀杏、そして冬枯れ。お堀端のスクリーンはその多彩ないろどりで、いつの季節も私を楽しませてくれます。
アカハライモリ(写真)の故郷は、山間の静寂の中。しばらく訪れていない人里離れた彼らの棲家は、きっと一足早い冬の装い。

更新日付:2004.11.14

2004.11.21  Rhinogobius brunneus

11月第3週  秋の夕陽はつるべ落とし。何時のまにか夕暮れも早くなって、今年も何となく、もの悲しい時季に差し掛かりました。保温した私の水槽では、季節の移ろいを感じることも無く、穏やかに過ごす彼らが、有る意味、羨ましく思えるのですが…。
ただ、水槽の温もりに包まれて過ごす彼らにとって、厳冬の川面を渡る風が、何かを教えてくれる事さえ知らない日々は、果して心地良いものなのでしょうか。

更新日付:2004.11.21

2004.11.28  Rhinogobius brunneus

11月第4週  いつの間にか11月も終盤を迎え、今年も後12月を残すだけになりましたが、相変わらず多忙にかまけて、私の管理する水族達には週一回のメンテナンスがやっとの状況です。 
先週から写真はヨシノボリショットが続きますが、この夏にひとまわりの成長を遂げられ、貫禄十分の彼らは、どの角度から眺めてもフォトジェニック。歴代のヨシノボリ諸氏と比較しても優るとも劣らない迫力の個体と成られました。

更新日付:2004.11.28

2004.12.05   Tridentiger brevispinis

12月第1週  師走に入っても比較的暖かい日々が続き、例年に増して年末の実感もなく毎日を過ごしていると云うところでしょうか。寒さの苦手な私には、好むと好まざるに関わらず訪れる数ヶ月の厳冬を思うと、目の前に有る保温された水槽の魚たちが羨ましく、このまま春を迎えることが出来ればと…。
写真のヌマチチブの若魚は水玉模様にストライプのネクタイがとっても素敵。

更新日付:2004.12.05

2004.12.12  Rhodeus ocellatus ocellatus

12月第2週  12月も中盤に差し掛かりましたが、今週も随分暖かくまるで季節が足踏みしているようです。メンテナンスを終えた水槽は今週も鋭気を取り戻したように魚たちを美しく演出し、輝かせてくれるようです。
私の大好きなタナゴ達もいつの間にか立派な若魚に…。

更新日付:2004.12.12

2004.12.19   Cynops pyrrhogaster

12月第3週  私とアカハライモリの付き合いはもう足掛け五年になるでしょうか。その間、ずいぶんとモデルにも成って頂きましたが、彼らはいつ見ても優しい顔をしておられます。写真の彼も入居以来の個体ですが、いつまでも若々しさが失われないのが不思議な気がします。私のゲージに来られるまでに何年の月日を静寂の自然の中で過ごして居られたのか知る由もないのですが、いつまでも私のゲージで優しい顔を見せていていただきたいものです。

更新日付:2004.12.19

2004.12.26  Rhinogobius brunneus

12月第 4週  いよいよ2004年も最終週を迎え、年末の慌しいイベントも滞りなく消化されていなければならないこの時期に、あいかわらず普段と変わらない毎日を過ごしております。
もともと秩序立ったしきたりが苦手なのか、このまま何も無かったように新しい年を迎えて日常に戻れたらと、けっこうまじめに考えているのですが…。
写真のヨシノボリ氏は新しい年に思いを馳せて居られるのかやけに神妙な眼差し。
少し早いようですが、本年も「雷魚図鑑」ならびにわたくしgonta036の四方山話にお付き合いいただきましてありがとうございました。来年も、宜しくお願い致します。それでは良いお年をお迎え下さい。

更新日付:2004.12.26

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