写真のミレウス ( 別室 ) は、一見、Myleus rubripinnis luna なのか Myleus rubripinnis であるのか、見解の分かれるところですが、現状の幼魚から若魚に差し掛かった頃の体型で、尻鰭(フック)の形状と着色からすれば、Myleus rubripinnis luna と云う事でショップのベテランスタッフとの意見調整が終了致しました。しかしながら両者の違いが、はたして外見上の話だけで成立するものであるのかさえ理解できていない私にとって、スタッフとのパクー談議は、楽しさ半分、戸惑い半分と云ったところでしょうか。
更新日付:2010.03.14
一口にパクーの魅力と言いましても千差万別。キーパーのみなさま、お一人ずつのインフラによっても大きく左右され、傾倒だったお話は出来ないものです。そこでまず私の場合、彼らを写真のモデルとしていかに美しく、自然に、またフォトジェニックに撮影する事が出来るものか・・・そのためにはインフラの整備・メンテナンス・体調管理、などそのプロセスに楽しみと魅力を感じるといった、言わば、目的の第一が「記録」であり、飼育・鑑賞が、手段と付加価値に近い・・・と云った少々、イレギュラーな楽しみ方をしていると言えなくもありません。
理由はどうであれ、その中でモデルとしての Myleus rubripinnis luna の存在は貴重で、美しさにおける、潜在的なファクター及び個体差による豊富なバリエーションを合わせ持ったこの種を私はパクーナンバーワンと位置付けております。一方、写真のジャイアントパクーカウアや ( 別室 ) のバンデッドミレウス(太バンド)、パクーチンガのように、被写体としての美しさ以上に「迫力」に魅力を感じるタイプは、私のような素人カメラマンには辛い存在で、現地での迫力ある個体を水槽で育て上げる事に限界がある以上、必然的に撮影にも限界があると感じている次第です。
更新日付:2010.03.21
先週もお話しましたようにパクーの魅力は一言では云い表せないものがありますが、その中でもパロットパクー( ドルフィンパクー ) 別室 の魅力と云うのはまた、他のパクーにはない一種独特のものがあります。幼魚の頃には差ほど感じなかったその個性は、25cm オーバーの現在、より顕著なものとなりました。ご覧のように、扁平した体型、異質な斑紋に、櫛のような尻鰭、赤みを帯びた体色もその奇妙ともいえる彼の容姿に輪を掛けるようです。この先、彼がどのように成長されるのか、非常に楽しみなパクーであります。
更新日付:2010.03.28
先週に引き続き、パロットパクー( ドルフィンパクー 別室 のお話になりますが、パクー水槽では、その凶暴さ故に現在の単独水槽でお住まいいただいている彼も、現状は、非常に大人しく毎朝の給餌時以外は、のんびりと過ごしておられます。これが、同じようなサイズでもシクリッドであればそうもいかないのでしょうが、彼の場合、少々、手狭ではありますが、何とか我慢いただけていると云ったところでしょうか。
更新日付:2010.04.04
写真の太いバンドのミレウス 別室 は、私のパクータンクでは重鎮としての位置付けであります。昨年入居のペルー、ナナイ産のバンデッド(太バンド)に、いつの間にか体長では追い越されたと云うものの、若魚にはない成魚の魅力をその出で立ちに纏って居られます。いずれの魚もそうで有るように数年の間、飼い込んでいくうちには、さまざまなトラブルや変化を体験され、次第に重鎮としての貫禄を身に付けていかれる訳ですが、水槽と云う限りあるスペースの中にどれほどの経験値があるのかは別にして、縁あって私と過ごす時間の中に自然界に過ごす幾ばくか以上の安らぎを感じていただいているとすれば、飼育者冥利に尽きると云うところなのですが・・・。
更新日付:2010.04.11
写真のメチニス 別室 は、入居当初、600mm×450mm 水槽にお住まいいただいておりましたが、現在は、1,800mm ×750mm 水槽で他のパクー達と同居生活をしておられます。活発なメチニスは幼魚の内は 600mm×450mm 水槽で、順調にお過ごしいただけていたのですが、小柄とは云え若魚に差し掛かる頃から活発さに磨きが掛かり水槽内で落ち着いて観て入られなくなり引越しとなりました。ところが同じ、600mm×450mm 水槽に、25cm を超えるパロットパクー( ドルフィンパクー )は、ご機嫌よろしく単独生活を楽しんでおられます。総体的に水槽は大きいに越したことはないとは云うもののスペース的な問題もあり、止むを得ず、パロットパクーには窮屈な思いをしていただいておりますが、混浴に問題の多い彼には現状のほうが、どちらかと云えば、小柄でも群泳向きなメチニスにはゆったりとしたスペースがベストなのかも知れません。
更新日付:2010.04.18
以前にもお話を致しましたが、ジャイアントパクーの魅力は、ルナのような斑紋の美しさとはまた違って、「迫力」にあります。写真のカウアは、パクータンクでは最大で、視覚的にはそれなりに迫力を感じるのですが、動画などではなく、写真と云うビジュアルでその迫力を表現するにはどうしても限界があります。いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、撮影を楽しんでおりますが、カウアの場合は、大きく張り出した尻鰭も含め、 別室 のチンガも同じように、下方からのショットが彼らにはベストなのかも知れません。
更新日付:2010.04.25
一時の間、殆どショップでは見掛けなかったパクーですが、最近になり私の周りでは、一部の希少種は除いて、比較的リーズナブルに入手が可能になったように感じられます。
写真のルナ 別室 は、数年前に、たまたま訪れたショップで、タイミングよく入手できた個体です。彼の場合、入居当初から発色は低調で、どちらかと云えば、地味な存在だったのですが、月日が経つに従って、全身にヤマブキ色の斑が散りばめられ、彩りにはあまり変化はありませんが、魅力ある個体に変貌を遂げられ、今後の成りゆきに期待を寄せております。
更新日付:2010.05.02
私のパクータンクでは最長老である写真のルナ 別室 は、老いてもまだ健在で、血気盛んな、ジャイアントパクーカウアやチンガにも負けずと劣らない貫禄を備えておられます。彼の場合、派手な体色を身に纏って居られる訳でもなく、斑も山吹色一色でオーソドックスな出で立ちではありますが、まだまだパクータンクナンバーワンの位置付けは譲れないと云ったところでしょか。
更新日付:2010.05.09
一口にパクーと云っても多岐に亘る分類がなされ、個体差もそれなりに大きいとなれば、よほど造詣の深い方でもない限り、学術的なポジショニングの断定は難しく、特に私のような素人には見た目の特徴のみで、信憑性の低い種別の差別化をせざるを得ないのが現状ではないでしょうか。その中で、写真のパクー( 別室 )は、私の中では、興味ある個体の一匹であります。彼の場合、当初は、同時期に入居いただいた他の Myleus rubripinnis と特徴的に何ら変わる事もなく推移しておりましたが、最近になりこの個体に限り、体表に斑紋は殆ど現れる事もなく、体型もずんぐり、がっちりとしたどちらかと云えばオーソドックスな出で立ちながら、成長スピードは早いと云った違いが出て参りました。この先、限られたスペース内でのMAXサイズまでの成長過程の中で確認は難しいかも知れませんが、ジャイアントパクー系の個体ではないかと想像を膨らませながら成りゆきを楽しんでいる次第です。
更新日付:2010.05.16