雷魚編 - Episode

10枚 | 30枚

Last Shot

カム(飼育していた雷魚)が天国に行く2日前の日曜日。この写真(上)が生きていたカムの最後のショットに成ってしまいました。 今まで私を見ていた彼が突然、踵を返して向こうに行ってしまいました。いつも見慣れた光景なのですが尻尾を扇子のようにあおって泳ぎ去る独特のスタイルをもう見れないと思うと寂しい気がします…。

更新日付:2012.05.18

空気呼吸

空気呼吸は雷魚にとって不可欠な呼吸法です。何百回も見慣れたこの行為のなかには、 餌を口いっぱいにほおばって息苦しそうに慌てて水面に上がって行く時があります。見ている私にまで苦しさが伝わってきそうです。普段は優雅に水面にゆっくり口を突き出すように行なわれます。 (水面に口を突き出した時に彼の視線が水面に反射する一瞬(写真)を幾度となく撮影したのですが巧く撮れたのはほんの数枚です)

更新日付:2012.05.18

雷魚飼育での苦労に食事情があります。結局、人口飼料は亡くなるまで口にしませんでした。一時期、生餌以外での餌付けを検討し、琵琶湖博物館学芸員の方や雷魚キーパーの方から御教示を戴きましたが本格的に実行する前に天国に逝ってしまった次第です。 結論が出せないままに来てしまいましたが、結局、好きな生餌で終生を過ごしました。餌になる魚の調達が可能なショップに恵まれたのも踏み切れなかった理由の一つですが、断食をさせて慣らすことが可愛そうに思った私の怠慢が大きい要因ですね。最後は10~12cmクラスの結構体高の高い小鮒を食べていました。蛇腹のように開く大きな口(写真)ですものね。

更新日付:2012.05.18

俊 敏

普段はあまり動かないでじっと周りを伺って眼だけをこちらに向けているという状態が大半なのですが、いざ魚を追うときの瞬発力はすごいものがあります。ただし持続力には欠けるようでとことん追いまわすことはしませんでした。このあたりはブラックバスとは様子がちがっています。頭部の形も流線型でいかにもスプリンターに相応しいスタイルをしております。

更新日付:2012.05.18

柔 軟

体型は蛇に酷似しております。体のやわらかさは写真のようにU字型に向く事も可能です。突然に踵を返す行動をよく見せていました。給餌の際には持ち前の俊敏性と相まって相手に付け入る隙を与えません。
水槽内では排出用パイプとガラスの隙間に器用に潜り込む芸当も難なくこなしてターゲツトのテリトリーを脅かしておりました。

更新日付:2012.05.18

日 常

日常の大半はあまり動かずにお気に入りの居場所でじっとしていました。給餌のときは別の魚のようで視線まで鋭くチェイサーに早代わり。普段の彼は実に大人しくて水槽を覗き込むとゆっくり寄ってきてくれていました。モデルには頻繁になってもらい、全くというほどストロボにも驚かなくてけっこうアップの写真も平気でした。

更新日付:2012.05.18

epilogue

カムが天国に召されて2カ月が経ちました。
3年間のあいだ付き合って色々なエピソードを提供してくれた雷魚(カムルチー)は私の中で観賞魚の域を越えて大切なペットだったようです。 なにげなく始めた魚飼育で雷魚と出会い貴重な体験が出来たことをやっと嬉しく思えるようになれました。 一時の間でも夢中になれるものを大切にしていきたいですよね。それが人であれ魚であれ自分を活かしてくれるものだから…。

更新日付:2012.05.18

グルメ ①

一昨年(1998年)の暮れに奈良へ魚採取に出かけた時のことです。冬場に魚を釣るのではなくすくうのです。 冬になると魚が集まるポイント(水温の加減でしょうか)があってそこに網を入れると大は20cmを超えるものから小は2cm位までの魚(主にフナ、カワムツなどです)がすくえます。餌サイズの魚は5~10cm 。体高の高い魚は食べにくいのか苦手なようです。オイカワやカワムツなどは体高が低いので体長が15cm位でも大丈夫。食べごろの魚を100匹ほどすくってきて水槽に入れましたが約45日で全ていなくなりました(今回は共存できる魚はいなかったようです)とにかくよく食べます。この冬で胴回りが太くなりました。 いろいろと忙しくて魚採取にいけないので最近はショップで買っています。買ってきた魚は別水槽で飼育水の28度まで上げてから一日1~2匹ずつ与えています。 しかし目標は生き餌以外での飼育です。以前、滋賀県にある琵琶湖博物館にお聞きしたところ餌は魚の切り身を与えておられるとの事。いろいろ挑戦して与えてみましたが、冷凍の海老をしばらく食べただけであとはだめでした。(…そう言えば、一回だけハモを食べた事がありました)結局、根気負けしてしまって生き餌に戻ってしまいました。雷魚の飼育法なんて本は見かけないので試行錯誤しながらやっております。餌付についての良い方法があれば御教示お願いします。

更新日付:2012.05.18

水槽・器具・管理等(~1999.11)

■ 水槽 : 1,200×450×450mm(ガラス製)ガラスなのでいつか体当たりでもして割れてしまわないかと心配しております。将来的にはアクリル水槽の購入を予定しています。これから雷魚飼育を始める事を検討されている方には最初からアクリル水槽をお勧めします。
■ 器具 : 上部ろ過槽・エアーレ-ション・ツインライト・ヒーター200W×3本+サーモ(冬場)私の水槽では冬場でも動きを観察したいので水温を28度に設定しています。
■ その他 : 底砂(木津川産)底砂は半年に1回位思い出したときに洗っています。
■ 管理・メンテナンス : 飼育水は一週間に一度60cm水槽一杯分(約60L)を交換しています。塩素中和用にコントラコロライン。重金属の無害化にアクアセイブを規定量使用しています。この2品はなぜか昔から愛用していますが、いまだに効果を確信するに至っていません。餌用の魚には使用していないのですが元気です。それでも飼育水槽には心配なので使用してしまいます。不思議なものです。最近一年以上水は透明で苔掃除もしていません。餌以外は水質に別段、気は使っていません。
■ カムルチーは空気呼吸を行います。だから無酸素状態の水でも生きていけるのですが、逆に空気呼吸が出来ない状態では生きていけません。夏場は頻繁に空気呼吸のために水面に口先を出します。冬もサイクルは長くなりますが同じように水面に口先を出して呼吸を行います。呼吸のために上蓋と水面の密着は厳禁です。水温は0度から30度までは生息可能です。

更新日付:2012.05.18

グルメ ②

5月の連休にいつもの場所(奈良)へ今年初の魚採取に出かけました。今回はドジョウ・フナ・オイカワ・ヨシノボリを飼育水槽の主に献上しました。気の早い彼は、早速ドジョウ(10cmクラス)を2匹たいらげてしまいました。暖かくなってきたので一段と食欲旺盛になっているようです。

更新日付:2012.05.18

共存 ①

過去にカムと共存してきた魚といえばまず真鯉です。彼はカムを採取した同じタイミングに木津川で釣り上げたもので当時体調20cm位でした。カムは体長15cmでメダカを主食としていた時期です。この真鯉は人口フードで育てていたからか成長が早くてみるみる50cmまでに成り、カムより成長スピードでは役者が上だったようです。体長50cmの鯉ともなれば体高もそれなりに高く水槽内ではかなりのスペースをとります。おまけに頻繁に暴れてはガラス蓋を突き上げて、飼育水があふれ出る事もしばしば。カムとの共存に問題はなかったのですが、水槽越しとは云え人との共存に問題が発生し親戚の池に行ってもらう事になりました。
優雅に泳ぐ真鯉を横から見るのは、池で上から見るのとはまた違った迫力・貫禄が味わえます。機会があれば100cmオーバー級の真鯉を水槽飼育してみたいものです。どれくらいの水槽インフラが必要なのでしょう。真鯉に限らず50cmを超える大型魚には魅力を感じます。

更新日付:2012.05.18

共存 ②

コップの中でも飼える魚。ショップで色鮮やかに泳ぐベタを見ていて衝動買いをしてしまいました。しばらくは本当にコップの中で暮らしていただいてたのですが、たまにコップをひっくりかえしたりするので幼魚飼育用プラケース(吸盤固定式)に入れてカムの水槽に。2~3日した朝の事。プラケースが底に沈んでいるではありませんか、これは大失敗。てっきり餌に成ってしまったと水槽の中をよく見るとコーナーの上部にいました。そこにカムが寄ってきてあわや…。それが食いつこうとしません、もともとあまり動かないベタでお互いに知らん顔。何回となく寄ってきては離れて水槽の中は平和な状態です。このような状態で1か月が過ぎました。雷魚とベタは共存できるのだと思っていた矢先、姿が見えなくなっていました(実はしばらく気付かなかったのですが)共存はやはり難しかったようです。

更新日付:2012.05.18

天敵?キッズブルーギル

過去にカムの水槽から遠慮していただいた魚が居られます。その名はキッズなブルーギル。30cmオーバーに成った頃のカムと2cm程のキッズなブルーギル。最初は何の問題もないと思っていたのですが、カムの食欲が今までにない不信な状態になってしまいました。原因が今一つはっきりとせず、不思議に思って観察していると犯人は2cmあまりのキッズブルーギルのようです。このキッズなブルーギル。自らの生存を掛けて考えたのでしょうか、たえずカムの背後で付かず離れずの態勢をとっています。この間隔がちょうど死角になり、カムが手を出せない位置になっています。それだけなら別段問題はないのですが、ブルーギルの習性でしょうか?動くエラのあたりを突きに行くのです。突かれるその度にカムはビクッと身を躍らせて驚きます。その行為を四六時中繰り返されては、流石にたまったものではありません。これがもう少し大きいブルーギルなら難なくカムもお腹に納めてしまうのですが。善は急げ。このキッズブルーギルに水槽からお引取りいただき一件落着いたしました。今回はキッズブルーギルの作戦勝ちと言えます。それにしてもストレスは魚体にも悪影響をもたらすものなんですよね。以後ブルーギルはカムの水槽には入れないようにしております。

更新日付:2012.05.18

真夜中の…。

深夜に目がさめてしまいました。私の雷魚水槽の主はどうしているのでしょうか。早速観察することにしました。果たして昼間とは違った行動が見られるのでしょうか。部屋の照明はスモール灯だけです。あまりカムに刺激を与えて暴れられてはたいへですから行動は慎重に。約30分間の観察の甲斐もなく深夜も普段と変わらない様子で少々物足りなかったのですが、とんでもないハプニングが起こって家人からお叱りを受けるよりは良かったかと。とりあえず深夜の記念撮影を一枚(写真)。気のせいでしょうか、真夜中の彼は何となく昼間とは違ったカムに見えたのですが…。

更新日付:2012.05.18

10枚 | 30枚