日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話

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2000.08.27  Pelteobagrus nudiceps

8月第4週 今週もここ大阪では厳しい残暑にみまわれ、水の恋しい日々の連続でしたが、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。さて、毎年恒例で夏に成りますと、我が家の水槽にニューフェイスが増えるのですが、今年も、主に木津川からトレードしました若魚達が、キャリア組に交じって水槽イメージの盛り立て役として活躍して頂いております。それはそうと、この夏は例年にも増して高水温が続き、メンバーの体力に私の管理能力をゆだねる緊迫した状況が長く続いております。そこで、以前にも少し触れましたように私流では有りますが、エアレーション再強化並びに水質維持、バランス栄養給餌を柱とした管理政策を推進し、メンバーの体力並びに免疫力低下を最小限に抑えるよう努力しております。あくまでも現時点で成果と言えるのかどうか疑問を残しながらも、大きな問題もなく酷暑をクリアーしていると言うところでしょうか。写真(下)のまだまだキッズなギギさんにとって、我が家の水槽の居心地はいかがなものなのでしようね。「逃げているんじゃない…」突然、家人の声。なにやらハプニングのようです。それでは来週も皆さんにはご機嫌宜しく。

更新日付:2000.08.27

2000.08.20  Cynops pyrrhogaster

8月第3週 今週は夏休みウイークで、これも年に数回訪れております、信楽まで足を運びました。道中での私の楽しみの一つに和束(わづか)川での採取があります。今回の採取の密かな目的はアカハライモリです。実は以前にも、採取したアカハライモリを飼っていたのですが、同居しておりました亀氏との間でトラブルが発生しまして、まんまと胃袋に納められるという苦い経験をしております。このイモリは比較的飼育が容易な上、仕草もユニークでよく見ると可愛らしい顔をしております。機会があればもう一度飼ってみたいと常々考えておりまして…。
和束川では、以前と同じポイントで、今回も網を入れてみました。結果は、アカハライモリ数匹の捕獲に成功しました。それにしてもお腹の鮮やかな色と多彩な模様がお洒落ですね。和束川での採取も無事に終了しまして、目的地の信楽に到着です。ここではもう一つ、私の目的の魚を見付ける事ができました。詳細は別室にて…。

更新日付:2000.08.20

2000.08.13  Tetraodontiformes

8月第2週 8/5~8/6にかけて京都北部日本海へ磯遊びに出かけました。例年この時季は水が恋しくなり、木津川は勿論の事、ここ日本海にも繰り出しておりまして、海にはまた川には無い格別な魅力があります。毎年、海水魚達は遊泳観察だけに終るのですが、今年は手網での採取にも挑戦してみる事にました。磯では色とりどりのイソギンチャクや海草郡の間には名前も知らない小さい綺麗な魚が群れています。まずは採取に入る前に少し沖に出て魚達の観察をすることにしました。海水魚には川魚にはない派手な体色や姿形、種類に圧倒される思いです。少しでも大きな、綺麗な魚…潜りながら魚達に羨望の眼差しを送るうち、いつのまにか防波堤が遥か遠くに。ところで採取の方ですが、潜りながら手網で。というのは予想通り難攻を極め、早々の撤収となり、磯場での採取に切り替えました。今回、採取出来ましたのはハゼ科の何処となくヨシノボリに良く似た魚と最初に私の手網に収まって頂いたフグ(写真)の2種となりました。あれだけ色とりどりの魚達を観察した後だけに少し物足りない気はいたしましたが、楽しみは次回にも取っておく事に。ところで採取した魚を持ち帰る事は考えていませんでしたので、記念撮影用のプラケースもすっかり眼中になくご覧の通り、緊急の撮影スタジオはモデルさんには申し訳なかったのですがガラスコップという事に…。

更新日付:2000.08.13

2000.08.06   Rhinogobius brunneus

8月第1週  今週も晴天の日曜日に木津川へ出かけました。今回はヨシノボリ2匹、タイリクバラタナゴの幼魚とフナの幼魚をそれぞれ1匹ずつ持ち帰りました。滞在中の殆んどはヨシノボリとヌマチチブのフィールド観察を堪能してきました。ヨシノボリ達は私が近づいても驚かす事さえしなければ、こちらを別段、意識する事なく普段をエンジョイしているようで、水槽で見せる行動とは違った仲間達との戯れを観察する事ができます。水中に差し込む光の中の彼らはみんな活き活きと輝いています。カマツカが遠くから左右に体を揺らすようにフラフラとやってきました。砂を口で掘り起こしながらいつもの独特なスタイルです。近くまで来てこちらに気づくと踵を返して一目散。今度はヌマチチブがヨシノボリを追いかけています。フィールドが広いせいでしょうか深追いはしないようでターゲットを替えては又追いかけだしました。いくら見ていても見飽きる事が無くて気が付けば夕暮れに…。
この時季、ウイークデーは水槽で、休日になるとヨシノボリと同じフィールドで過ごす事を楽しみにそわそわとしております。今回は比較的、大型のヨシノボリが採取できました。私が気に入ったのは貫禄十分のビッグなヨシノボリ(写真)背びれをたたんだまま無防備で飄々としています。そっと差し出した手網にも逃げること無く、しばらく戸惑いながらも、そのうちに自分から入って頂けました。それにしても気に入ったヨシノボリの個体を観察しながら採取できるというのはまた格別な魅力で、私の大きな楽しみの一つです。

更新日付:2000.08.06

2000.07.30  Rhinogobius brunneus

7月第5週  連日暑い日が続き、雑居水槽の水温計もうなぎ上りに上昇しております。我が家では魚達が体調を崩す前に、酷暑用対策として、今年からエアレーション最強化計画を推進いたしております。この時季、魚達の体調不良は実に厄介で、病気の誘発はおろか、即刻、他界という事態も過去に経験しておりますので…。
高水温が原因で水中の溶存酸素不足が生じ、その為に起る魚達の体力と免疫力の低下を出来る限り抑えるのが目的で、120cm水槽に5台のエアーポンプをはじめ、全ての水槽を水泡で埋め尽くすほどのエアレーションを実施しております。加えて出来る限り水温上昇を抑える為に、魚の飛び出し防止策をほどこした上で、水槽の上蓋を全て撤去し、飼育水の蒸発を促しております。仕事を終えて帰宅後は、あらかじめ用意しておいた汲み置き水で、蒸発した飼育水の補充をおこないます。それにしても、10台を数えるエアーポンプのノイズ音は凄まじくて…。
しばらくの間、水泡でいっぱいの水槽は鑑賞には不向きと言えますが、元気に遊泳のお魚(写真)には問題ないかと。

更新日付:2000.07.30

2000.07.23  Rhodeus ocellatus ocellatus

7月第4週  今週になって近畿地方もようやく梅雨明けとなりました。早速、休日は木津川に繰り出す予定がいろいろ所用と重なり、仕方なく水槽の木津川を楽しんでいる次第です。先週、木津川より入居のヨシノボリ、ヌマチチブ達も順調に別室でのウオーミングアップを終えて雑居水槽の仲間入りです。先日来、水草レイアウトの夢を断念。替わりまして木津川風石組レイアウトに挑戦です。魚採取時に川原より、適当な大きさの石を集めてきまして、雑居水槽(120cm)の中央に配置しました。情景のレイアウトは現地調査済みですので…私としましては、満足の木津川風ジオラマの完成というところでしょうか。嬉しいもので、早速ヨシノボリ達が陣地を構えだし、お気に入りの場所作りが始まりました。水槽レイアウト中は魚達が右往左往の大騒ぎで、たいへん迷惑をお掛けしました。これはこれは相変わらず美しいタイリクバラタナゴさん、勿論あなたを忘れていたわけではないのですよ…。

更新日付:2000.07.23

2000.07.16  Procambarus clarkii

7月第3週  快晴の日曜日、久しぶりに木津川へ出かけました。今回の目的は主に我が家で人気のヨシノボリのフィールド観察と採取にあります。炎天下、水温も暖かく川遊びにも最適の日和となり、久しぶりにウエダーからも開放されて、水中眼鏡とシュノーケルで魚達の観察です。スプリンターのオイカワやカワムツ達は水中に差し込む太陽にキラキラピカピカ、体表を輝かせて光の乱舞というところでしょうか。浅瀬の砂礫には目的のヨシノボリやヌマチチブが…。こちらはみなさんのんびりと、突然参入した私にも逃げ去ってしまうことも無く、いつものユニークな仕草を披露してくれます。自然のフィールドで見る彼らのこの世界は、もちろん筆舌に表す事のできない正に桃源郷です。この時季、このシュチエーションを私の水槽に再現することが出来ればどんなに素晴らしいでしょうね。真夏を目前にして、毎日でも訪れたい別世界へみなさんも出かけられては如何でしょうか。ところで今回の採取した魚達は多岐にわたり、目的のヨシノボリとヌマチチブ以外はお引取り頂きましたが、オイカワ、カワムツ、ドンコ、ヨシノボリ、カマツカ、ニゴイ、ヌマチチブ、フナ、タナゴの9種と成りました。珍客としましては、開口一番にゲットした写真のアメリカザリガニです。青空と対照的な赤色がとても夏らしく感じられませんでしょうか。

更新日付:2000.07.16

2000.07.09  Candidia temminckii

7月第2週  今週になって急に梅雨空が吹っ飛んでしまい、いきなりうだるような暑さとなりました。こう暑い日が続きますと私などはいわゆる夏ばて状態に陥るのですが、水槽の各面々は相変わらずの食欲で頼もしい限りですね。夏の水槽は水温上昇に伴う酸素不足に注意を払っており、家中にエアーポンプのノイズが輪唱となり少々肩身の狭い思いをしております。この音も慣れれば心地よいとは言わないまでも気に成らなくなるもので、違う意味で私は夏らしさを感じるのですが…。
この時季、魚達の食欲はたいへん旺盛になりそれぞれに恰幅が増すのですが、婚姻色の美しいカワムツ氏は少し食べすぎのようで、何事も中庸が宜しいのでは…。

更新日付:2000.07.09

2000.07.02  Micropterus salmoides

7月第1週   7月に入り梅雨の合間にのぞく日差しはもう真夏の装いで、川遊びが待ちどおしいという処でしょうか。
今週も相変わらずギャラリー不足のブラックバスさん、以前より密かに狙っていた”プライベートショット”に挑戦することにしました(都合により彼のイメージアップショットは一時、断念ということに…) 私が近づくといつものように餌の催促が始まります。最近ではアクリルの上蓋を突き上げる音で私にアピールして戴いております。とりあえずはお食事、いつもの解凍した海老を2匹平らげて少しは落ち着かれたでしょうか。食後はいつものお気に入りの場所でじっと私と睨み合いです。30分程経過した時点で一回目の…。初めはカメラとの距離合わせです。さらに20分経過あたりで2回目の…。こちらも不意に始まる行為なので慌ててしまい失敗。さらに30分後、今度は私が少し目を離したすきに終ってしまい失敗。こんなことを繰り返しながら随分にらみ合いが続き延べ3時間が過ぎました。その甲斐あってご覧のとおりの”大あくびショット”の撮影に成功しました。お口の中は意外とお手入れは行き届いておられるようですが、この形相はもちろんイメージアップ…とはいきませんよね。

更新日付:2000.07.02

2000.06.25  Rhodeus ocellatus ocellatus

6月第4週  今週はここ大阪では梅雨らしい天気が続き何となくけだるい一週間でしたが、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。 「水槽が何となく殺風景で魚達が可愛そうじゃない」我が家の園芸部より指摘を受けまして、過去に草魚の餌以外は水槽に入れなかった水草を一大決心の末、購入することにしました。ショップのマスターは今までに無い私と水草の取り合わせを不思議に思っている様子…家に帰って早速、水草を水槽の片隅にレイアウトしてみました。これはこれは雰囲気が良くなりました。初めにやって来たヨシノボリ達は見え隠れしながら結構、気に入ってるようで、陣地争いまで始めました。その日は私も満足して翌朝…綺麗だった水草の数本が水中遊泳、葉もちぎられて散乱し原型を留めない状態となり、2日後にはついに茎だけと化してしまいました。どうやら我が家のメンバーには水草は似合わなかったようですね。すずしい顔で泳いでおられるアブラボテさん、あなたはこの一件に一役かわれたのでしょうか。

更新日付:2000.06.25

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