9月第5週 九月も最終週。日中の日差しも和らぎ、いつの間にか日暮れが早くなっている事さえ気付かないほど都会の感覚に慣れてしまっている私を、少しの間自然のリズムに戻してくれる水槽の魚達に感謝しながら、今週も水槽メンテナンスを楽しんでおります。慌しいウィークデーには忘れている何かを週末に取り戻すのは理論ではなくて感覚なのでしようか。
シヨップで見かけたカラヒガイ(写真上)はゼブラ模様が美しくて、我が家のヒガイとは違った魅力。
「あなたの忘れていた感覚を取り戻すにはずいぶん沢山の魚達が必要ね…。」
「…。」秋の日はつるべ落とし。魚達には、しばらく快適な時を過ごして頂けるでしょうか。
更新日付:2002.09.29
9月第4週 秋分の日が近づくと日中の暑さもずいぶん緩和され、朝晩はむしろ肌寒さを感じるようになりました。冷却処置を施さない我が家の水槽群にもここに来てようやく過ごしやすい時期を迎え、内心安堵している次第です。例年の事とは言え、過酷な条件下において経験と感に依るアバウトな危機管理は無謀であると反省はしておりますが、今年もメンバーに恵まれ過酷な季節を乗り越えられた事に感謝しております。ショップで見かけた夏魚の彼(写真)は涼しげなコスチューム。紅葉の季節には後もう少し…。
更新日付:2002.09.22
9月第3週 今年の夏は、いろいろと思い馳せていた川遊びへの情熱に今ひとつ行動が伴わず、私自身、物足りなさを感じております。それは、我が家の木津川と、魚達とのコミュニケーションに満足している結果だと喜ばしく思います。が、例年に増して休日になると、水槽群のメンテナンスに物理的な時間を費やし過ぎている現実を、家人の冷ややかな視線と苦笑から学んだ次第です。早いもので9月も中旬を迎え、朝晩は秋の気配。季節が移り変わるように、魚達の成長に伴って雑居水槽も飽和状態、今週は新しい雑居水槽の立ち上げを余儀なくされ、限られたスペースとそれにまつわるメンタルな問題にも 対処しなくてはいけないのですか゛こればかりはメンバーが増えたとは言え彼らに相談する訳にはいきませんものね。写真のヒガイ氏は体長、遊泳力からすれば、在来の雑居水槽残留組。彼には少しだけ密度の下がった水槽に満足いただけるでしょうか。
更新日付:2002.09.15
9月第2週 予想以上の残暑に秋を感じる余裕もない毎日を過ごしておりますが、魚達には季節の移り変わりがどう写っているのでしょうか。夏の強い日差しの中で、色あせて見えた彼らも、薄い衣を一枚羽織られたように、秋色のコスチューム。美しい体色と大きく拡げた鰭は、どちらかといえば殺風景な私の水槽に咲いた花のように見えたのですが…。
更新日付:2002.09.08
9月第1週 酷暑な夏は、余韻を残しながら秋に向けてのアプローチ…。
新しい月を迎えて、水槽の魚達まで心なしか落ち着いて見えるのが不思議ですね。今にして思えば、夏の間冷却装置も施さない私の水槽は、彼らにとってけっして過ごしやすい環境ではなかった事を、幾分申しわけなく感じております。しばらく、高水温対策でライトアッフ゜をひかえた薄暗い水槽は、半ばベールに包まれた状況下。久しぶりに、まぶしいライトの中で見た彼(写真)が、ずいぶん大きく感じられたのですか゛…。
更新日付:2002.09.01
8月第4週 地蔵盆の頃になると、夏も終わりに近づき、何となく寂しい気がします。朝晩の涼しさが物悲しさに拍車をかけるように…。
先週の木津川行きから一週間、季節は少しずつ秋に近づいてきました。我が家の水槽も一時の異常高水温からそろそろ開放されようとしております。魚達にとっても過酷な季節から快適な環境に衣替えの時期と言うところでしょうか。写真のカワムツ氏は先週の木津川で見かけた若魚、温度差の烈しいフィールドで一足先の秋を感じておられるのでしょうか。
更新日付:2002.08.25
8月第3週 今週の日曜日は待ちに待った木津川へ川遊びに出かけました。
今回は、久しぶりの木津川で、魚採取と観察で終日を過ごしました。当日、採取した魚は、「フナ」「オイカワ」「カワムツ」「ニゴイ」「ギギ」「ドンコ」「ヨシノボリ」「カマツカ」、写真の「タナゴ」の9種に及びました。合計6匹採取したギギの内、数匹持ち帰り、予備水槽でウォーミングアップを開始しております(Episode12でも紹介)次回の木津川はこれも楽しみにしているヨシノボリ水中観察を実施する予定ですが、何時の事になりますやら。
更新日付:2002.08.18
8月第2週 今週もここ大阪は連日の猛暑で、高気圧は緩まる気配すら感じられず、ある意味、たいへん安定した一週間と成りました。水槽の魚達には、上がり切った水温は迷惑な話で、行き着く島もないと言った所でしょうか。私としましては、溶存酸素の確保をメインにしながら、水質の低下防止に全力投球。アバウトな管理にもかかわらず、リタイアする個体もなく感謝している次第です。夏といえば夏魚の金魚(写真・別室)諸氏。いつの間にかメンバーも増え、過密化傾向に有りますが、今年の夏も絶好調、食欲では群を抜いておられます。
更新日付:2002.08.11
8月第1週 先週末は日本海へ海水浴に出かけました。私にすれば、木津川に参上しヨシノボリ達と水中遊泳を目論んで居りましたが、例年、習慣化しつつ有る「海行き」に軍配が上がった次第です。潜ってしまえば、磯場の水中はとても美しく、イソギンチャクや名も知らない魚達との遊泳は、川とは違った趣があります。今回のモデルは、軟体動物のウミウシ嬢(アオウミウシ)。彼女の美しさは広い水中でも目を引くものがあり、しばらく臨時スタジオでご一緒頂きました。別室では、これはもうお馴染みのフグ諸氏、今年はハコメガネが臨時水槽に早や代わり。炎天下、大いに楽しませて頂いた「海水族」のみなさまには次回までご機嫌よろしく…。
更新日付:2002.08.04
7月第4週 梅雨明けと同時に、うだるような酷暑の訪れに水の恋しい毎日ですが、楽しみにしていた川遊びが、休日に所用が重なり残念な思いをしております。我が家の木津川は、最近入居のナマズ(写真・別室)氏に関心が向けられておりますが、何分、幼少の身ゆえ、現状では他の魚に圧倒されている感が有ります。そういう彼も給餌時には、少し様子が違い、食べっぷりでは先輩諸氏に引けを取らない豪快さ。将来の”つわものぶり”を間じかに見る思いです。
更新日付:2002.07.28
7月第3週 今週は梅雨のなごりの雨が一気に夏を呼び込むように…。
我が家の水槽群も酷暑を向かえ、水温も上昇の一途。別段の保冷システムを施していない雑居水槽は、日中は蛍光灯を消灯、窓からの日差しだけの何となく薄暗いライティングに成っております。そのおかげと言うのでしょうか、いつもは夜間活動派でエンビ管がお気に入りのギギ氏(写真・別室1・2)が、その黒装束姿を頻繁に現して頂けるように成りました。久しぶりに記念撮影を済ませたギギ氏は、昨年よりずいぶん成長されているのですが、しばらく話題に上らなかったせいでしょうか、ずいぶん連れないご様子。やさしいフェイスのあなたと隠れファンである私と、しばらくは微妙な光の中でお付き合いを…。
更新日付:2002.07.21
7月第2週 7月も中盤に差し掛かり、ここ近畿地方でも梅雨明け宣言が待たれるように成りました。梅雨が明けると川遊びも本番を迎え炎天下とは言え、木津川の心地良い水の流れの中で魚達と相対して過ごす時間には格別なものが有ります。写真のヨシノボリ氏は昨年の夏、 木津川のひと時で見つけた個体、我が家ではお馴染みの彼は、入居頂いた頃からすれば見違えるような成長を遂げられ雑居水槽ヨシノボリ隊のリーダーとしての貫禄十分。ファインダー越しに幼かったフィールドの彼が目に浮かぶようです。
更新日付:2002.07.14
7月第1週 7月に入り、梅雨明けを待たずに日差しはもう真夏本番。夏の川遊びと言えば、ヨシノボリ楽園の水中観察がここ数年の楽しみになっております。この時季になるとニューフェイスのヨシノボリ、ヌマチチブ達が木津川より転居に成り、水槽を賑わせるように成るのですが、現在の雑居水槽では両氏ともすでに飽和状態。今年はフィールド観察がメインに成りそうです。年に一度の逢瀬、七夕ウィ-クの写真は夏魚を代表して2年目のヌマチチブに。
更新日付:2002.07.07
6月第5週 6月も終盤に差し掛かり、暦どおりの梅雨らしい日が続いた今週は、猛暑を望むわけではないのですか゛、日差しの恋しい一週間と成りました。昇り続けた水温も心なしか落ち着いて、魚達には安息の日々を過ごして頂けたでしょうか。写真(上)のカネヒラは、自慢のヒレを大きく広げてライバルを威嚇して居られるのでしょうか。
更新日付:2002.06.30
6月第4週 カマツカはいつも献身的とも言える雑居水槽の底砂掃除に明け暮れておられます。その甲斐あって底砂は他の水槽に比べて汚れの進行が遅く、感謝している次第です。そんな彼らの労働の合間に見せるさり気ない表情が好きで、今週はレンズを向けて見ました。温厚そうな彼の横顔を見ていると、こちらまで穏やかな気分になれます。うだるような夏はもうそこまで…。
更新日付:2002.06.23
6月第3週 今週は近畿地方にも梅雨入り宣言が成されましたが、先週に引き続きワールドカップのエネルギーが梅雨前線を追いやったかと思われる程、連日、猛暑に見舞われました。雑居水槽では、オイカワ政権の参謀に位地する写真の彼は、この数週間で、党首に負けず劣らずの貫禄と、パステル調の美しい婚姻色に身を包み、普段は、無関心の家人にまで賞賛を受けている次第です。
更新日付:2002.06.16
6月第2週 今週は梅雨を通り越して、盛夏が訪れたような天候が続き、水温も上昇の一途となり、水槽の住人には過酷な状況と成りました。今年も例年の如く、エアレーションの最強化と換水を夏場の高水温対策の柱として展開していきたいと考えております。写真のアカハラ氏はこの暑さにもいたって冷静なご様子で、金粉を散りばめたようなお腹の模様と、少し太られたように見える下腹に余裕が感じられませんでしょうか。
更新日付:2002.06.09
6月第1週 6月に入り何となく梅雨の訪れが、もどかしく感じられるこの時季、夏へのアプローチを皆様はいかがお過ごしでしょうか。今年もまた魚達には、高水温を始めとする夏場の過酷な環境を向かえるまでの少しの間、体力の強化と温存に専念して頂きたいものです。 写真のカワムツは水槽育ちの温厚派。カワムツ派党首(別室)の陰に隠れて、いつの間にか立派に成長しておられます。
更新日付:2002.06.02
5月第4週 先週末は、東京出張で、水槽のメンテも出来ないまま慌しく大阪を後にしました。すべてのカリキュラムを終え、夜は台場のホテルグランパシフィックで少しのバーボンとレインボーブリッジの夜景を楽しませて頂きました。翌日は帰阪の列車を待つ間、以前から気に成っていた東京タワー水族館へ。名前も知らない美しい熱帯魚(写真)に魅せられて少しの間、楽しい時間を過ごしました。そう言えば、微妙に熱い視線を送ってこられる方(別室)も居られましたが…。
更新日付:2002.05.26
5月第3週 今週は水槽のメンテナンスを実施致しました。冬バージョンから夏バージョンへの移行。ヒーター類の撤去から上部ろ過層ならびに底砂大掃除と、久しぶりの環境改善ウィ-クと言うところでしようか。作業中はいつもの事ながら、水槽内はパニック状態。仮水槽にみなさん移動頂くまでは大騒動となります。いつも水槽を覗き込んで観る魚たちと、実際にアミに採って見る魚達の大きさはずいぶん違い、その成長ぶりに驚かされております。写真のタモロコ氏も魚種の判別がつかない程の稚魚で入居の個体。ずいぶんと立派な若魚に成長されましたが、私流、夏バージョンの水槽を気にいって頂けるでしょうか。
更新日付:2002.05.19
5月第2週 ゴールデンウィークも後半の日曜日、先週に引き続き木津川へ川遊びに出かけました。今週の採集魚はタナゴ、ドンコ、ブルーギル、オイカワ、カワムツ、フナ、ヨシノボリ、ヌマチチブ、この場所ではめずらしくコイ(写真)も顔を見せてくれました。快晴の木津川。魚たちの採集・観察を終日堪能してきましたが、真夏の川遊び、涼を兼ねた水中での魚観察を今から心待ちにしている次第です。
更新日付:2002.05.12
5月第1週 5月に入りゴールデンウィークの今週は、今年2度目の木津川に出かけました。採集した魚は、タナゴ、オイカワ、ドンコの3種。今回はドンコが5匹と、最近何故かドンコ氏に縁があるようです。観察を楽しみ、記念撮影の後、みなさんそれぞれのポイントにお引取り頂いた次第です。日中は汗ばむほどの陽気で、川遊びに拍車がかかるこの時季、連休中にもう一日、彼らとのフィールド観察をもくろんでいるのですが…。 今週ご紹介致しますのは、我が家の雑居水槽、オイカワ派の参謀長官。対抗するカワムツ派対策は如何に。
更新日付:2002.05.05
4月第4週 先週の木津川訪問から一週間、我が家に入居のドンコ氏、タナゴ諸氏は体調に別段の問題も無く、ウオーミングアップを終了し、無事、私の率いる水槽群の一員と成られました。これから彼らは、朝の食事から始まるカリキュラムをこなしていかれる中で、私との交流を深め、お互いの見識を高めていくことに成るのですが、従順なあなた達とは違う、私のアバウトな管理に業をにやさないで頂きたいものです。 今週のスーパーモデル、ヨシノボリ氏はエアレーションに跳躍一番。
更新日付:2002.04.28
4月第3週 14日の日曜日は今年に入って初めて、木津川へ出かけました。天候にも恵まれ、訪れたのが夕方近くにもかかわらず、気温、水温とも暖かく、ウエダーを着用しての採集、観察も2時間近くに及び、楽しい時を過ごせました。採集した魚はヨシノボリ、ヌマチチブ、フナ、ニゴイ、タナゴ、オイカワ、カワムツ、ドンコの8種。その中で今回、我が家においで頂いたのは数匹のタナゴと写真のドンコ氏、彼は体長15cmオーバーと本来ならお引取り頂いているところ、あまりの貫禄ぶりに急きょ、別水槽を立ち上げることに成った次第です。川遊び解禁、初日の木津川は、予想以上の成果に大満足のスタートと言うところでしょうか。
更新日付:2002.04.21
4月第2週 以前にもお話しましたが、暖かく成り、我が家の雑居水槽ではヨシノボリ連の活動が目立つように成って参りました。彼らの行動が活発化すると、威嚇合戦が水槽内の所々で見られるように成ります。今にも乱闘劇が繰り広げられそうな彼らの形相(写真)を見ていると、こちらまで緊張感が伝わってくるようです。春…。新しい出会いが生まれるこの時期に、引き続き、雑居水槽はそれぞれに成長されたメンバーで飽和状況が続いております。大きく成られた彼らの勇姿をこうして身近に楽しめるのは、私の目的の一つでもあり、管理者冥利に尽きると言うところでしょうか。
更新日付:2002.04.14
4月第1週 春の陽気に誘われて、休日は木津川行きを敢行すべく計画を立てておりましたが、家人の一声に依り、川遊びは却下され「山歩き桜散策」に決定。満開のさくらの中、花吹雪を楽しんできた次第です。この時季、水も温む木津川で、魚達は花吹雪のような活況を演じておられるのでしょうか。
今週もまた、ショップの水槽を覗き込む私に写真のコイ氏はずいぶん勢いよく…。
更新日付:2002.04.07
3月第5週 4月の声を聞くようになり寒さから開放されるこの頃、慌しい毎日の中で、せめて気分だけは春の霞のようにしていたいのですが…。
我が家の水族群は特別な変化もなく、保温された環境の中で優雅に過ごされております。春爛漫、桜の咲き誇る野外とは趣の違う、どちらかと言えば控えめな色合いの水槽にも、冬を乗り越え、元気に成長した幼魚たちの姿から新しい季節の到来を感じております。今週はショップで見かけたすばらしい令嬢(写真上)を。ヒラヒラと舞うように泳ぐ彼女たちには季節を超越した美しさが…。
更新日付:2002.03.31
3月第4週 暖かくなると我が家の雑居水槽ではヨシノボリ(写真)達の行動が目立つように感じられます。冬の間、水槽下部がテリトリーの彼らも春の暖かい陽気に誘われて(別室)…。
ヨシノボリファンの私としましては、夏の木津川における彼らの楽園探訪を今から心待ちにしている次第です。
ところで、当(雷魚図鑑)サイトも今週で丸三年が過ぎ、四年目を迎える運びとなりました。ここまで続ける事が出来ましたのもひとえに皆様のおかげとたいへん感謝しております。相変わらず、私のサイトは魚達との感情的観察記録とでも言いますか、学術的な解説とは縁遠い内容に終始致しております事をご理解頂き、今後とも「gonta036的よもやま話」にお付き合いの程、宜しくお願い致します。
そして、今週はもうひとつお話を別室(1・2)にて…。
更新日付:2002.03.24
3月第3週 関西では奈良、東大寺の行事「お水取り」が終わると春が訪れると言われるように、この時期を寒暖の目安に考えております。今週はちょうどその週にあたり、何となく気持ちまで暖かく感じられ、そろそろ川遊びのプロローグと言うところでしょうか。若魚のタナゴは彩りも美しく、久しぶりに開け放した窓から水槽の面々も春を感じておられるようです。
更新日付:2002.03.17
3月第2週 暖かい陽気に誘われて今週は京都府相楽郡にある浄瑠璃寺(九体寺)にでかけました。参道には馬酔木の花がたいへん美しく…。我が家の園芸部、家人の嬉しそうな横顔を尻目に参拝を済ませた境内には大きな池が、ここでも水族部の私としては水際が気になるところです。近寄ると人影を察知したのか、沢山の鯉たちが集まってきました。お寺の池の鯉たちは何となく威厳が在るように見えるのですが…。
更新日付:2002.03.10