6月第2週 今週は此処、大阪でも入梅となりました。梅雨時は何となく外出意欲にもブレーキが掛かり、盛夏までの休息期間と言うところでしょうか。夏になれば、近年来の恒例と成っている木津川フィールド観察を、今から楽しみにしております。雑居水槽においては、私のお気に入りヨシノボリ(写真上)が申し分のない貫禄と威厳を併せ持った”ツワモノ”に成長を遂げられ、管理者の私としても頼もしい限りです。実際、彼の統治するエリアにおいて、領域侵犯を企てようものならば、彼の即効攻撃が加えられ、傍観者の私にまで緊迫感が伝わって来るようです。
更新日付:2001.06.10
6月第1週 5月の最終の日曜日は、某企業の研修旅行にお招き頂き、公私ともに印象に残る一日と成りました。もちろん最初からここでお話するような展開に成るとは考えてもみなかったのですが…。
その日は、午前中のカリキュラムを済ませ昼食までの間、デジカメ片手に風景でも撮ろうと付近の探索に出かけました。しばらく行くと小さな「野池」が有り、そこで思いがけない魚に出逢いました。フィールドで見るカムルチーはこれが三度目です。体長7~80cm位はあったでしょうか、遠目でも懐かしい姿が確認できました。出来るだけ静かに近づき数枚(写真・別室)シヤッターを切りました。もちろんフィールドでカムルチーを撮影したのは今回が初めてです。私に気づいても急いで逃げることも無く、静かに空気呼吸をした後、踵を返し池の中央に姿を消しました。しばらく待ちましたが、再び現れることもなく私もその場を離れました。午後の予定を終えもう一度、カムルチーに会いにあの池に戻ろうかと思いましたが、止める事にしました。私が以前に飼っていたカムルチーは今回、出合った個体より小さいうちに他界してしまいました。再び合うことはない彼にはいつまでもこの池でその勇姿を留めていてほしいものです。
更新日付:2001.06.03
5月第4週 今週は、タナゴたちの色ずく雑居水槽に感化される毎日を過ごしておりました。これからの高水温シーズン、管理者泣かせの季節の到来と言えるのですが、魚たちの体調管理が難しくもある半面、成長を楽しめる時期でも有り、私としましては、水槽のメンテナンスの強化を再考していると言うところでしょうか。写真のヨシノボリは昨年の夏に入居で、雑居水槽では地味な存在ではありますが、お気に入りの個体。ベーシックな風貌と、静かな成長を楽しませていただいております。
更新日付:2001.05.27
5月第3週 ご紹介がたいへん遅く成りましたが、今年に入って初回の木津川で魚たちに混じって我が家に入居のキッズ・ザリガニ(写真)は現在、洗面器で単独生活を送っておられます。朝の給餌時…私が、水面にアカムシを浮かべるとジャンプ一番、器用に口に運び入れるようになりました。普段はエンビ菅の中に潜り込んでいて給餌以外はあまりお目に掛かれないのですが、今週になり2回目の脱皮を無事に終了、文字通りひとはだ脱がれたわけで、我が家で唯一の甲殻類、期待の新人というところでしょうか。透き通るような体表と小さなハサミ、あどけない瞳で見つめられると、それに答えるように、たわいも無いことを話しかけている自分が可笑しくて…。
更新日付:2001.05.20
5月第2週 大型連休も終わり今週は何となく気だるい時を過ごしましたが、水槽の魚たちにおいては、ご機嫌宜しく、これと言ったトラブルもなく遊泳と給餌に終始されたようです。ところで先週、予備水槽に入居された金魚は順調に我が家の水にも慣れて頂き、週前半の戸惑いがちな食 欲も改善され、懸念しておりました発病も現状のところは問題ないようなので、週末に無事、金魚水槽にデビューとなりました。金魚水槽では別段、カルチャーショックによる弊害も見受けられず、他の連中に混じって給餌活動に専念しておられます。
更新日付:2001.05.13
5月第1週 ゴールデンウィークの一日、4日は “野崎まいり”(毎年5月1日~10日)に出かけました。野崎まいりは「野崎小唄(野崎まいりは屋形船でまいろう…)」や近松門左衛門の浄瑠璃「女殺油地獄」でも有名な野崎観音(大阪府大東市)の毎年行われる無縁経法要で、期間中は露店もたくさん出て各地からの参拝者でたいへん賑わっております。参拝を済ませて露店を見ておりますと、「金魚すくい」をはじめ「亀すくい」「うなぎ釣り」「おたまじゃくしすくい」と、どうもお馴染みの水族群に目が入ってしまいます。ここでも「金魚すくい」は希望によりすくった金魚を数匹持って帰れるシステムに成っていて、さっそく挑戦してみることにしました。奮闘の結果は近くの子供達の足元にも及ばない状況と成ってしまいましたが、持ち帰る事ができたビニール袋の個体(別室)に満足しながら家路に付きました。現在、予備水槽でデビュー待ちの彼女(別室)は今のところ体調も良ろしいようで、大いに楽しみにしております。
更新日付:2001.05.06
4月第5週 8日に引き続き22日に今年2回目の木津川に出かけました。今回の目的は魚採取にもあるのですが、雑居水槽のレイアウト変更を考慮したオブジェの入手にあります。昨年夏より配置した石組みによるレイアウトから少し変化を…。私の構想はあくまでも「木津川仕様」なので現地採取のオブジェにこだわって探してみました(経済的要因もあるのですが…)。結果はごらんの写真のように「流木」を利用したシンプルなレイアウトになりましたが、私と致しましては、とりあえず我が家の木津川に満足していると言うところでしょうか。
更新日付:2001.04.29
4月第4週 先週、採取いたしました魚達は予備水槽でのウォーミングアップを終えて、雑居水槽に無事、デビューとなりました。短期間ではありますがこの予備水槽の役割はきわめて重要で、雑居水槽の環境を悪化させないように…。
これから採取シーズンに入り、水槽もにぎやかになり、楽しみも倍増と言うところですが、フィールドと水槽のギャップを出来る限り予備水槽で解消しておくように(過去においての苦い経験を繰り返さないように)、採取した魚達と”睨めっこ”と言うところでしょうか。写真はこちらもニューフェイスのタモロコ氏、カワムツ達に混じって今週は急に大きくなられたような…。
更新日付:2001.04.22
4月第3週 8日の日曜日はたいへん暖かい日和になり、今年最初の木津川へ魚採取に出かけました。
採取した魚はカワムツ、ヨシノボリ、タモロコの3種類、それぞれ数匹を持ち帰り、予備水槽で現在ウォーミングアップ中です。今回の珍客は甲羅18cmのクサガメ氏。4月も半ばに差し掛かり体感的には暖かいとは言うものの、水温はまだまだ低く、ウエダーを着用していても長い間、川に入っていると底冷え状態、本格的な採取観察はもう少し先になりそうですね。写真は今回入居で、カワムツ氏の幼魚でしょうか、早く大きく成って先輩諸氏に追いついてほしいものです。
更新日付:2001.04.15
4月第2週 春らん漫。今週は心地よい暖かさが嬉しく、至るところで桜を楽しめる贅沢な毎日ですが、桜の満開は反面、一雨あれば一気に終演を向かえそうで寂しくもあります。 写真のカワムツ氏は昨年の秋に木津川より入居の、言わばニューフェイス。一冬でご覧のとおりの成長ぶり。現在雑居水槽では横綱の貫禄、他の追随を許さないと言うところでしょうか。
更新日付:2001.04.08
4月第1週 4月に入り、花見の時節にさしかかったとは言うものの先週の大阪は季節が少し後戻り、皆さまの周りは如何だったでしようか。数週間前から川遊びの楽しいメールも頂き、早くもニューフェイス入居を楽しんでおられるようで、思考的には大いに感化させて頂いております。今週も我が家の見慣れた連中をファインダー越しに眺めれば、さり気ない表情が何となく新鮮に見えて…。
別室(1・2・3)ではアカハラ諸氏の近況写真を。
更新日付:2001.04.01
3月第4週 某百貨店の屋上には常設の金魚すくいがあります。久しぶりに出かけた理由がこの金魚すくいの金魚にある事など、あきれ顔の家人には…。
すくえた金魚の二匹は持ち帰る事ができるので、暫くの間は目当ての魚をすくおうと悪戦苦闘です。やっとの思いで手に入れた個体は、私の期待通りのプロポーション、優雅な泳ぎを披露して頂いております。今週も我が家の水族群は平穏無事。朝昼の寒暖が大きいこの時季は魚たちに限らず私達も油断をすれば体調を崩しやすくて…。
更新日付:2001.03.25
3月第3週 3月も半ばに成ると暖かい日も増え、しばらく抑制されていた川遊びもそろそろ準備段階に…。
我が家の水槽においては、今年もフイールドからニューフェイスを受け入れるべく準備を始めなくてはいけないのですが、スペース問題を含めた諸事情は一気に好転する筈も無く。いずれにしても、今年もまた、水槽鑑賞に明け暮れていた休眠期から活動期にさしかかり、水槽のメンバーのフィールドを訪れるのが待ちどおしい、と言ったところです。今週の雑居水槽は、ベテランの定番魚、モツゴ氏です。
更新日付:2001.03.18
3月第2週 今週は雑居水槽の居住性向上をスローガンに、エンビ菅を6本水槽内に設置致しました。ヨシノボリやギギ氏においては特定の居住地を求めて、日夜、闘争に継ぐ闘争を繰り広げられており、私としましては環境保全の意味もこめまして、少しでも闘争の緩和を図ろうと言うのが今回の目的であります。エンビ菅設置後しばらくの間観察しておりますと、当初の目的でもあるギギ氏、ヨシノボリ連は寄り付いていただけません。最初に興味を示したのはタナゴ達で、その後も広域行動性の高い魚達は目ざといようで、新設された構造物に興味深々。設置した私としましては成果をいち早く確認したい所だったのですが、初日は期待はずれ…。
陣地闘争は蚊帳の外のカマツカ氏(写真下)は底砂一帯が言わば居住地、新設エンビ菅には用無しとばかり近くを通られても目もくれず。数多い雑居水槽の面々はみなさん個性派揃いで、それぞれに応じた環境作りを同空間に演出するのは難しい事ですが、ある意味、楽しみの一つでもあります。一夜明ければ、私の思惑通りにギギ氏、ヨシノボリ達が各ホールに仲良く納まっておられ、今週も一件落着と言うところでしょうか。
更新日付:2001.03.11
3月第1週 3月の声を聞けば、現実の寒さの続く中にも意識として少し春を感じるように成り、水槽の魚たちの仕草まで開放的に見えてくるが不思議な気がします。実際に保温された水槽の中で彼らに春の予感があるとすれば閉鎖的な環境に封印した私の責任が少しは緩和されると言うものでしようが…。
写真(上)の金魚は、春の暖かさの中でぼんやりとしていたい私の意識を先取りするかのようにショップ庭先でのんびりと。
更新日付:2001.03.04
2月第4週 2月とは思えない暖かい日もあった今週は、少し春に向かって前進したようで嬉しく思えたのですが、皆様は如何だったでしょうか。暖かくなれば、休日の行動計画をウィークデーにあれこれ。先週、訪れた「屋島山上水族館」の魚を思い浮かべながら、やはり考えているのは”さかな”の事と我ながら狭義な発想におかしくもあるのですが…。
今週は我が家の水族館もメンテナンスウィーク。いろいろな意味で基準の見直しと水槽レイアウトの再構築を兼ねて大掃除を敢行致しました。写真のギギ氏は、隠密を自らのスタンスとされておられるせいか、普段はあまり見かけないのですが、イレギュラーな私の行動には敏感なようで、新拠点を求めて水槽内を放浪中と言うところでしょうか。
更新日付:2001.02.25
2月第3週 今週は連休に高松へ日帰り小旅行に出かけました。私の目的は「屋島山上水族館」訪問。家人の目的は「釜揚げうどん」と目的の違いこそあれ双方、目的地が一致。早朝より大阪を出発の運びとなりました。当日は天候にも恵まれ明石海峡大橋、大鳴門橋と快適なフットワークで屋島まで約4時間。水族館の話題はエビソードにて…。
雑居水槽は今週も平穏な状況。写真の個体はタナゴファミリー内でもキャリア組。美しい体型はキッズな連中のお手本と言ったところでしょうか。
更新日付:2001.02.18
2月第2週 川遊びもシーズンオフの現在、水槽内で繰り広げられるさまざまな魚たちの世界を観察している私にパートナーシップを感じて頂けたのかヨシノボリが、ご機嫌うかがいに訪れてくれました。そういえば写真の個体は昨年の夏、同じフィールドで同じ時間を共有した同志ではないでしょうか。思い返せは゛昨年の水中観察において彼らの居住環境を出来る限り水槽に再現した事が幸を奏したのか、今年は例年に無く全てのヨシノボリが順調なサイクルで暮らしておられます。水槽底生域の現状としてはヨシノボリの一大勢力下。彼らが統治するこのエリアでは、多少のトラブルは見受けられるとはいえ、一定の秩序が保たれ、水槽環境の向上に貢献して頂いております。
更新日付:2001.02.11
2月第1週 季節も2月に入り、一段と寒さも厳しくなって参りましたが、例年この時期に成りますと、ある意味、寒さにも慣れが生じ、諦めの境地で少しでも暖かい日がある事を期待しつつ毎日を過ごしているというところでしょうか。今週も相変わらず多忙な日々を消化する中で、暖かくなれば今年も繰り返す事に成るはずの川遊びの事を考えながら、水槽を覗き込んではため息を付いておりますが、我が家とは環境の違うフィールドで魚たちも春を待ち望んでいるのでしょうか。平穏な我が家の水槽で餌を求めて浮遊中の魚達は、本来なら木津川の各ポイントで休眠を楽しんでおられるのでしょうが、今年は暖かい水槽ゆえに、こうして徘徊を繰り返すはめになり、たいへん気の毒なようで複雑な心境ですが…。
暖房のきいた部屋で彼らとスペースを共有している私をドンコ氏(写真)が横目で通り過ぎました。
更新日付:2001.02.04
1月第4週 我が家の水族群におきまして、昨年より日本産淡水魚とフィールドは違いますが、魅力を二分しておりますアカハライモリ水槽、こちらも入居当初の脱走騒ぎがうそのように平穏な毎日を送っておられます。彼らからすれば慌しい時を過ごしている私はどのように映っているのでしょうか。水槽越しに彼らの様子を眺めていると時間の流れがこちらとは随分と違うようで、その一見、スローモーとも言える行動がとてもユニークでフォトジェニック。ときおり見せる愛嬌のあるポーズにあわててデジカメを用意すれば今度は素早い動きで交わされてしまい残念な思いをする事もしばしばあります。早朝の奇襲攻撃。ライトを付けた瞬間はご覧の通り、逃げる間もなく”ホールドアップショット”の撮影に成功しました。それにしてもその慌てようは、懲りずにまた良からぬ事を計画されていたのでは…。
更新日付:2001.01.28
1月第3週 暖冬とは言うもののこの時期に成りますと寒さも厳しく、温度管理された各水槽が何となく羨ましく、平穏に遊泳する魚たちと窓越しに見える戸外の情景が何処となく不つり合いに映ります…。
今週も私の率いる魚達にはこれと言った変化も見られず平凡な日々を無難に過ごされたわけで、管理する側からすれば、たいへん喜ばしいかぎりです。ところで、この一見平穏な水槽の中で、あえて問題提示するとすれば、水槽環境(保温等)との因果関係は別として、その旺盛極まる食欲にあります。
彼らは慣性の法則に従い、夏季の成長ペースを維持しながら、みなさん”飽食”を楽しんでおられるご様子ですが、栄養管理ならびに体型からすれば、最近、いわゆる”冬太り”の傾向が見受けられ、今週からしばらく、”スタイリッシュアクアリウム”をスローガンとして、バランス給餌の徹底に加えてダイエット活動も同時に推進する運びと成りました。私がいつものように水槽を見わたし、個体観察を楽しんでおりますと、普段はスリムなスジシマドジョウ氏(写真)までそう言えば何処となく、ふくよかさを身に付けられたようで、いつも素早いターンを披露して頂くのですが、気のせいか最近スローモーに…。
更新日付:2001.01.21
1月第2週 現在の雑居水槽(120cm)も立ち上げてから1年が経過しました。この一年で私自身のアバウトな飼育スタイルも試行錯誤を繰り返しながら(入居→予備水槽→雑居水槽→各単独水槽)というサイクルで安定するに至っております。なかでも予備水槽の役割は大きく、その水槽設置以前においては頻繁に繰り返されていた病気などのトラブルもかなりの確立で解消に至っております。実際に我が家の住人は素質的にも丈夫な連中が多く、晴れて予備水槽(プライベートエリア)をクリアーしたものは次ステップの雑居水槽(共存エリア)においても比較的に問題なく推移し、一部の覇者が単独水槽(パーフェクトエリア)で君臨すると言う図式です(いずれかの社会に似てるようですが…)管理者の私と致しましてはパーフェクトエリアの擁立、拡張を目的として日々邁進している訳ですが、一方、協調という名の元に現実として立ちはだかり、迫り来る背後からの冷ややかな視線(スペース・騒音問題)に全面的に屈するわけにもいかず、合法的な打開策を講じるべく年頭の日々を送っております。写真のタナゴは以前にもお話した”餌用タナゴ”として店頭に並べられていたものが、急きょ入居。我が家の共存エリアにおいてその個体美を持って、私を楽しませて頂いております。
更新日付:2001.01.14
1月第1週 新年明けましておめでとうございます
本年も引き続きまして「雷魚図鑑」並びにgonta036とお付き合いの程、宜しくお願い致します。ひさしぶりの長期休暇にも何処かに出かける事もなく水槽とモニターを眺める生活を送っておりましたが、皆さんには新世紀のスタートを如何お過ごしでしたでしょうか。普段はあまり意識していないのですがお正月になれば何となく日本的な雰囲気に浸りたくなります。年の初めに訪れたショップで優雅にヒレをなびかせる金魚は、まるで十二単をまとっているように…。
更新日付:2001.01.07
12月第5週 今年で3回目と成りました年末恒例の厳冬採取は今回も奈良へ出かけました。採取した魚はオイカワ、カワムツ、アメリカザリガニ、写真の鯉は昨年を5cmも上回る55cm と手網での最大サイズを更新する結果となりましたが、おかげで手網のフレームが変形してしまいました。彼らの採取ポイントは今年も変わることなく、冬眠中の寝込みを襲う作戦で、網を差し入れると向こうから突進してくる状態です。今年はこのクラスの鯉を3匹捕獲、記念撮影後に再びねぐらに帰って頂きましたが、来年も環境の変化に負けず、元気で居てほしいものです。
更新日付:2000.12.31
12月第4週 先週のドンコ氏隔離以来、ヨシノボリファミリーには平穏な生活が戻り、行動にも余裕が伺えるようになってまいりました。相変わらず仲間内での争いは行われているとは言うものの、熾烈な生存競争劇とは異なり、いわゆる”たわむれ”状況に安心して見ておれるというところでしょうか。一方の治外法権、一人きりでクリスマスイブを過ごす事になってしまった虫カゴ部屋のドンコ氏は、近くを通り過ぎる魚達を尻目に苦虫を噛み潰したような、毅然とした態度で、私に抗議の視線を送っておられるようなのですが、新居が用意出来るまで暫くご容赦を…。
今週は、そっと覗き込んだ水槽をお気に入りのヨシノボリ氏(写真)が通り過ぎました。
更新日付:2000.12.24
12月第3週 師走も中盤になり寒さに加速度が加わりだしたような昨今ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。今週は雑居水槽において写真のキッズなドンコ氏がヨシノボリを食すると言うハプニングがありました。まだまだ大丈夫と鷹をくくっていた矢先の出来事に別居水槽の準備が出来なくて、咄嗟に思い立ったのが物置にあった虫カゴです。少し窮屈では在りますが暫くは虫カゴと一緒に沈んでいただく事になってしまいました。給餌は、と言いますとおもむろに引き上げたカゴの中にアカムシを差し入れて入り口をロック。残ったアカムシは網の隙間から次第に出て行き、待ち受けていた連中がおこぼれに預かるという効率良いサイクルです。しかしながら牡蠣の養殖ではあるまいしドンコ氏の養殖カゴとは…。
更新日付:2000.12.17
12月第2週 今週は公私ともに多忙な一週間となり、魚たちの観察も滞りがちに成ってしまいましたが、水槽内ではいろいろなドラマが繰り広げられております。ヨシノボリ達の陣地争奪戦は頻繁に行われる日常行事、威嚇し合う姿は正に真剣勝負。幼魚のギギはエアレーションのバブル内の上下運動に余念がありません。写真のカネヒラは体長が大きい事もあり他の魚たちにはおかまいなしに、ご覧のとおり、優雅に水槽遊泳を楽しんでおられます。ダイナミックな背びれは相変わらず素敵ですが、大きく広げた扇は他の魚に対する威圧なのでしょうか、相棒に向ける自己顕示なのでしょうか。
更新日付:2000.12.10
12月第1週 師走に入り何となく気忙しい毎日を送っておりますが、水槽のメンバーには今週も平穏な時が流れ、ガラス越しの彼らには私の行動がどのように写っているのでしょうか。毎朝、足早に魚達の観察と給餌を済ませて家を後にするのですが、のんびり出来る休日には、彼らの食事が終わるまで水槽を覗き込んでおります。給餌後の様子を興味深く観察しておりますと、一時、慌しい彼らも一段落つけば、各自その行動にブレーキがかかり、水槽内は喧騒から手のひらを返すように静寂が訪れます。食を満たされた彼らを見ていると何となく睡魔にみまわれそうで…。
写真のヨシノボリもたらふくご馳走を召し上がったのでしょうか、お腹のあたりが少し苦しそうですね。
更新日付:2000.12.03
11月第4週 少し前の話に成るのですが、久しぶりに家人と市内の熱帯魚ショップへ出かけた時の事です。
最近のショップは水族館も顔負けの美しさと個体数の多い事に驚かされますが、私の好きな日本産淡水魚の水槽は、比較的少なくて残念な思いです。たくさんの魚達を一通り見終わって帰りかけた時に”餌用タナゴ”と書かれた札が目に入りました。稚魚から幼魚まで千差万別の大きさのタナゴ達が数百匹、ひしめき合って泳いでいます。いつの間にか時間を忘れて見入ってしまいました。あまり熱心に見ていたからでしょうか「大きいの入れますから…。」スタッフの方に声をかけられ、思わず買ってしまいました。少し離れて笑っている家人を除いて誰も気が付かないでしょうね一匹、十数円のタナゴ達がこの店で一番気に入ったなんて…。
写真(上)のタナゴはその中で、私の一番お気に入りの個体です。思いがけないきっかけで我が家に転居のタナゴ達は予備水槽でウオーミングアップを無事に終えて、雑居水槽で元気に泳いでおります。
23日 カム(以前飼っていたカムルチー)が逝ってから一年が経ちました…。
更新日付:2000.11.26