日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話

2001.08.05  日本海海水浴

8月第1週  7月最終の土曜日はこの数年、恒例に成っている日本海へ海水浴に出かけました。今年も同じく海中探索の後は海水魚採取で時間を過ごし、ホテルの部屋は臨時スタジオと化しました。スタジオといっても昨年はガラスコップで、今年はプラケースとモデルさんには少し窮屈な状態ですが…。今年のゲストは昨年に引き続いてのフグ氏(別室)とニューフェイスは写真のカレイ氏で底物の代表格。ヨシノボリで鍛えた捕獲劇は偶然、私に軍配が上がりましたが数十分に及ぶ捕り物に疲れ果てて…。それにしても絶妙の保護色もプラケースではカモフラージュのしようがないと言うところでしょうか。

更新日付:2001.08.05

2001.07.29  Pseudogobio esocinus esocinus

7月第5週  夏真っ盛りの厳しい暑さの中、食傷気味の私を尻目に、食欲旺盛な魚たちはたいへんパワフル。水槽に拡がるエアレーションのバブルに涼を求めて…。
この時季、食欲に比例し、魚たちの成長は目を見張るものがありますが、反面、水質悪化の要因も増過。我が家では換水を中心とする水槽のメンテナンスには細心の注意をはらっております。 いつの季節もマイペース。底砂の美化に大いに貢献して戴いているカマツカ氏(写真)は水槽の片隅で一休み、やさしい彼の横顔は、以前から私のお気に入り。

更新日付:2001.07.29

2001.07.22  Cobitis sp

7月第4週  梅雨も明けて、今週は「海の日」の金曜日に木津川へ出かけました。川はその表情を事あるごとに変えているのですが、長年に渡って同じ所に出かけていると、何となく旧知の仲とでも言うのでしょうか、楽しい時間とフィールドを提供して頂いています。快晴。水も温かく感じる絶好の川遊び日和の一日、上物の魚達は川面にキラキラ舞うように…。
今回の採取魚はギギ・ドンコ・タナゴ・カワムツ・オイカワの5種と常連の顔ぶれです。
私がよくお邪魔しているギギ、ドンコの各エリアは今回も崩壊の危機にさらされた形跡も無く、幼魚がエリア内に数多く見られ順調に世代交代が行なわれているようです。今年は採取シーズンを迎える前から我が家の水槽は飽和状態。ニューフェイスを受け入れられない状況となっております。仕方なく現地で記念撮影後はみなさんお引取り頂きました。次回は水浴も兼ねてヨシノボリエリアの観察を楽しみにしております。
今週はごらんの通りのドジョウ氏、ねぐらの底砂を掻き分けて息抜きでしょうか…。

更新日付:2001.07.22

2001.07.15   Carassius auratus auratus

7月第3週  先週に引き続き、快晴の毎日で、ここ近畿地方も梅雨明け間じかと言うところでしょうか。うなぎ上りの水銀柱を眺めては、ため息の出るこの暑さの中で、一時の間だけでも状況を緩和してくれる金魚(写真)は、”涼をよぶ魚”として、普段、私の水族群には無関心な家人からも賞賛を受けております。ひらひらと舞うような泳姿がそよ風を呼ぶように…。

更新日付:2001.07.15

2001.07.08  Tanakia limbata

7月第2週  今週は梅雨の中休みと言うより、まるで梅雨が開けたように快晴の暑い日が続き、魚たちにも酷暑の訪れとなりました。今年もエアレーション最強化と水質維持を柱とする私のお決まりの水槽管理に終始いたしておりますが、わが家の水族群はみなさん、ご機嫌よろしく過ごしておられます。その中で貫禄を備えられたアブラボテはと云うと・・・やはり暑苦しそうですね。

更新日付:2001.07.08

2001.07.01  Odontobutis obscura

7月第1週  雑居水槽の過密化が進み、高水温と相まって水質管理を密にしなくては成らないこの時期は、魚たちもコンディションを崩しやすく、朝晩の観察を念入りに行うようにしております。写真のドンコ氏は他の魚たちとのコミュニケーションに少々問題があり、単独水槽で独身生活を優雅に楽しんでおられます。彼の場合、私を含めた数名のギャラリーが唯一の交友範囲なのですが、朝の給餌時を除けば、きわめて無愛想。そんな彼にもどことなくその風貌に親しみと愛着を感じております。

更新日付:2001.07.01

2001.06.24   Pseudogobio esocinus

6月第4週  今週は文字通り”梅雨らしい”一週間になり、何となく水槽の中までしっとり感じられるのが可笑しくて…。
川遊びもお預けのこの時期に我が家の木津川を楽しむのは毎年の恒例になっております。過去において、梅雨の晴れ間の川遊びは水も濁っていて、楽しみきれないところがあり、本格的な夏の訪れを前に勇み足を抑えていると言ったところでしょうか。雑居水槽、底砂掃除の名手カマツカ氏、いつになく遊泳を楽しんでおられ、そろそろ梅雨にも飽きられたのでしょうか。

更新日付:2001.06.24

2001.06.17  Carassius auratus auratus

6月第3週  以前にもお話ししましたが、私の行き付けのショップは金魚と川魚がメインの魅力いっぱいのお店です。そこに集まる「お魚マニア」にもいろいろな人がおられますが、特に金魚マニアは、熱心な方が数多くおられ、私がお話しを伺うと、その知識たるもの並大抵のものではなく、長年の飼育実績に裏付けされた経験談にはいつも関心させられております。一口に金魚と言いましても私のように金魚すくいでに入手したものから、品評会に出品されるような高級金魚まで千差万別、その種類も半端な数ではありません。いつもこのショップで羨望の眼差しを向けながら手を出すことが出来ない金魚たちをファインダー越しにしばらく楽しむ事にしました。ランチュウ(写真下・別室)は、その独特な容姿、色、泳ぐ姿など、「金魚の王様」として、常連客の間でも話題が絶えないようです。いずれにしても飼育設備・環境などの話しをお伺いしていると、今のところ、ショップでこうして拝見しているのが一番だと…。

更新日付:2001.06.17

2001.06.10  Rhinogobius brunneus

6月第2週  今週は此処、大阪でも入梅となりました。梅雨時は何となく外出意欲にもブレーキが掛かり、盛夏までの休息期間と言うところでしょうか。夏になれば、近年来の恒例と成っている木津川フィールド観察を、今から楽しみにしております。雑居水槽においては、私のお気に入りヨシノボリ(写真上)が申し分のない貫禄と威厳を併せ持った”ツワモノ”に成長を遂げられ、管理者の私としても頼もしい限りです。実際、彼の統治するエリアにおいて、領域侵犯を企てようものならば、彼の即効攻撃が加えられ、傍観者の私にまで緊迫感が伝わって来るようです。

更新日付:2001.06.10

2001.06.03  Channa argus

6月第1週  5月の最終の日曜日は、某企業の研修旅行にお招き頂き、公私ともに印象に残る一日と成りました。もちろん最初からここでお話するような展開に成るとは考えてもみなかったのですが…。
その日は、午前中のカリキュラムを済ませ昼食までの間、デジカメ片手に風景でも撮ろうと付近の探索に出かけました。しばらく行くと小さな「野池」が有り、そこで思いがけない魚に出逢いました。フィールドで見るカムルチーはこれが三度目です。体長7~80cm位はあったでしょうか、遠目でも懐かしい姿が確認できました。出来るだけ静かに近づき数枚(写真・別室)シヤッターを切りました。もちろんフィールドでカムルチーを撮影したのは今回が初めてです。私に気づいても急いで逃げることも無く、静かに空気呼吸をした後、踵を返し池の中央に姿を消しました。しばらく待ちましたが、再び現れることもなく私もその場を離れました。午後の予定を終えもう一度、カムルチーに会いにあの池に戻ろうかと思いましたが、止める事にしました。私が以前に飼っていたカムルチーは今回、出合った個体より小さいうちに他界してしまいました。再び合うことはない彼にはいつまでもこの池でその勇姿を留めていてほしいものです。

更新日付:2001.06.03

2001.05.27  Rhinogobius brunneus

5月第4週  今週は、タナゴたちの色ずく雑居水槽に感化される毎日を過ごしておりました。これからの高水温シーズン、管理者泣かせの季節の到来と言えるのですが、魚たちの体調管理が難しくもある半面、成長を楽しめる時期でも有り、私としましては、水槽のメンテナンスの強化を再考していると言うところでしょうか。写真のヨシノボリは昨年の夏に入居で、雑居水槽では地味な存在ではありますが、お気に入りの個体。ベーシックな風貌と、静かな成長を楽しませていただいております。

更新日付:2001.05.27

2001.05.20   Procambarus clarkii

5月第3週  ご紹介がたいへん遅く成りましたが、今年に入って初回の木津川で魚たちに混じって我が家に入居のキッズ・ザリガニ(写真)は現在、洗面器で単独生活を送っておられます。朝の給餌時…私が、水面にアカムシを浮かべるとジャンプ一番、器用に口に運び入れるようになりました。普段はエンビ菅の中に潜り込んでいて給餌以外はあまりお目に掛かれないのですが、今週になり2回目の脱皮を無事に終了、文字通りひとはだ脱がれたわけで、我が家で唯一の甲殻類、期待の新人というところでしょうか。透き通るような体表と小さなハサミ、あどけない瞳で見つめられると、それに答えるように、たわいも無いことを話しかけている自分が可笑しくて…。

更新日付:2001.05.20

2001.05.13  Carassius auratus auratus

5月第2週  大型連休も終わり今週は何となく気だるい時を過ごしましたが、水槽の魚たちにおいては、ご機嫌宜しく、これと言ったトラブルもなく遊泳と給餌に終始されたようです。ところで先週、予備水槽に入居された金魚は順調に我が家の水にも慣れて頂き、週前半の戸惑いがちな食 欲も改善され、懸念しておりました発病も現状のところは問題ないようなので、週末に無事、金魚水槽にデビューとなりました。金魚水槽では別段、カルチャーショックによる弊害も見受けられず、他の連中に混じって給餌活動に専念しておられます。

更新日付:2001.05.13

2001.05.06   Carassius auratus auratus

5月第1週  ゴールデンウィークの一日、4日は “野崎まいり”(毎年5月1日~10日)に出かけました。野崎まいりは「野崎小唄(野崎まいりは屋形船でまいろう…)」や近松門左衛門の浄瑠璃「女殺油地獄」でも有名な野崎観音(大阪府大東市)の毎年行われる無縁経法要で、期間中は露店もたくさん出て各地からの参拝者でたいへん賑わっております。参拝を済ませて露店を見ておりますと、「金魚すくい」をはじめ「亀すくい」「うなぎ釣り」「おたまじゃくしすくい」と、どうもお馴染みの水族群に目が入ってしまいます。ここでも「金魚すくい」は希望によりすくった金魚を数匹持って帰れるシステムに成っていて、さっそく挑戦してみることにしました。奮闘の結果は近くの子供達の足元にも及ばない状況と成ってしまいましたが、持ち帰る事ができたビニール袋の個体(別室)に満足しながら家路に付きました。現在、予備水槽でデビュー待ちの彼女(別室)は今のところ体調も良ろしいようで、大いに楽しみにしております。

更新日付:2001.05.06

2001.04.29  Freshwater fixish tanku from Japan

4月第5週  8日に引き続き22日に今年2回目の木津川に出かけました。今回の目的は魚採取にもあるのですが、雑居水槽のレイアウト変更を考慮したオブジェの入手にあります。昨年夏より配置した石組みによるレイアウトから少し変化を…。私の構想はあくまでも「木津川仕様」なので現地採取のオブジェにこだわって探してみました(経済的要因もあるのですが…)。結果はごらんの写真のように「流木」を利用したシンプルなレイアウトになりましたが、私と致しましては、とりあえず我が家の木津川に満足していると言うところでしょうか。

更新日付:2001.04.29

2001.04.22  Gnathopon elongatus elngatus

4月第4週  先週、採取いたしました魚達は予備水槽でのウォーミングアップを終えて、雑居水槽に無事、デビューとなりました。短期間ではありますがこの予備水槽の役割はきわめて重要で、雑居水槽の環境を悪化させないように…。
これから採取シーズンに入り、水槽もにぎやかになり、楽しみも倍増と言うところですが、フィールドと水槽のギャップを出来る限り予備水槽で解消しておくように(過去においての苦い経験を繰り返さないように)、採取した魚達と”睨めっこ”と言うところでしょうか。写真はこちらもニューフェイスのタモロコ氏、カワムツ達に混じって今週は急に大きくなられたような…。

更新日付:2001.04.22

2001.04.15  Candidia temminckii

4月第3週  8日の日曜日はたいへん暖かい日和になり、今年最初の木津川へ魚採取に出かけました。
採取した魚はカワムツ、ヨシノボリ、タモロコの3種類、それぞれ数匹を持ち帰り、予備水槽で現在ウォーミングアップ中です。今回の珍客は甲羅18cmのクサガメ氏。4月も半ばに差し掛かり体感的には暖かいとは言うものの、水温はまだまだ低く、ウエダーを着用していても長い間、川に入っていると底冷え状態、本格的な採取観察はもう少し先になりそうですね。写真は今回入居で、カワムツ氏の幼魚でしょうか、早く大きく成って先輩諸氏に追いついてほしいものです。

更新日付:2001.04.15

2001.04.08  Candidia temminckii

4月第2週  春らん漫。今週は心地よい暖かさが嬉しく、至るところで桜を楽しめる贅沢な毎日ですが、桜の満開は反面、一雨あれば一気に終演を向かえそうで寂しくもあります。 写真のカワムツ氏は昨年の秋に木津川より入居の、言わばニューフェイス。一冬でご覧のとおりの成長ぶり。現在雑居水槽では横綱の貫禄、他の追随を許さないと言うところでしょうか。

更新日付:2001.04.08

2001.04.01  Rhinogobius brunneus

4月第1週  4月に入り、花見の時節にさしかかったとは言うものの先週の大阪は季節が少し後戻り、皆さまの周りは如何だったでしようか。数週間前から川遊びの楽しいメールも頂き、早くもニューフェイス入居を楽しんでおられるようで、思考的には大いに感化させて頂いております。今週も我が家の見慣れた連中をファインダー越しに眺めれば、さり気ない表情が何となく新鮮に見えて…。
別室(123)ではアカハラ諸氏の近況写真を。

更新日付:2001.04.01

2001.03.25  Carassius auratus auratus

3月第4週  某百貨店の屋上には常設の金魚すくいがあります。久しぶりに出かけた理由がこの金魚すくいの金魚にある事など、あきれ顔の家人には…。
すくえた金魚の二匹は持ち帰る事ができるので、暫くの間は目当ての魚をすくおうと悪戦苦闘です。やっとの思いで手に入れた個体は、私の期待通りのプロポーション、優雅な泳ぎを披露して頂いております。今週も我が家の水族群は平穏無事。朝昼の寒暖が大きいこの時季は魚たちに限らず私達も油断をすれば体調を崩しやすくて…。

更新日付:2001.03.25

2001.03.18  Pseudorasbora parva 

3月第3週  3月も半ばに成ると暖かい日も増え、しばらく抑制されていた川遊びもそろそろ準備段階に…。
我が家の水槽においては、今年もフイールドからニューフェイスを受け入れるべく準備を始めなくてはいけないのですが、スペース問題を含めた諸事情は一気に好転する筈も無く。いずれにしても、今年もまた、水槽鑑賞に明け暮れていた休眠期から活動期にさしかかり、水槽のメンバーのフィールドを訪れるのが待ちどおしい、と言ったところです。今週の雑居水槽は、ベテランの定番魚、モツゴ氏です。

更新日付:2001.03.18

2001.03.11  Pseudogobio esocinus esocinus

3月第2週  今週は雑居水槽の居住性向上をスローガンに、エンビ菅を6本水槽内に設置致しました。ヨシノボリやギギ氏においては特定の居住地を求めて、日夜、闘争に継ぐ闘争を繰り広げられており、私としましては環境保全の意味もこめまして、少しでも闘争の緩和を図ろうと言うのが今回の目的であります。エンビ菅設置後しばらくの間観察しておりますと、当初の目的でもあるギギ氏、ヨシノボリ連は寄り付いていただけません。最初に興味を示したのはタナゴ達で、その後も広域行動性の高い魚達は目ざといようで、新設された構造物に興味深々。設置した私としましては成果をいち早く確認したい所だったのですが、初日は期待はずれ…。
陣地闘争は蚊帳の外のカマツカ氏(写真下)は底砂一帯が言わば居住地、新設エンビ菅には用無しとばかり近くを通られても目もくれず。数多い雑居水槽の面々はみなさん個性派揃いで、それぞれに応じた環境作りを同空間に演出するのは難しい事ですが、ある意味、楽しみの一つでもあります。一夜明ければ、私の思惑通りにギギ氏、ヨシノボリ達が各ホールに仲良く納まっておられ、今週も一件落着と言うところでしょうか。

更新日付:2001.03.11

2001.03.04   Carassius auratus auratus

3月第1週  3月の声を聞けば、現実の寒さの続く中にも意識として少し春を感じるように成り、水槽の魚たちの仕草まで開放的に見えてくるが不思議な気がします。実際に保温された水槽の中で彼らに春の予感があるとすれば閉鎖的な環境に封印した私の責任が少しは緩和されると言うものでしようが…。
写真(上)の金魚は、春の暖かさの中でぼんやりとしていたい私の意識を先取りするかのようにショップ庭先でのんびりと。

更新日付:2001.03.04

2001.02.25   Pelteobagrus nudiceps

2月第4週  2月とは思えない暖かい日もあった今週は、少し春に向かって前進したようで嬉しく思えたのですが、皆様は如何だったでしょうか。暖かくなれば、休日の行動計画をウィークデーにあれこれ。先週、訪れた「屋島山上水族館」のを思い浮かべながら、やはり考えているのは”さかな”の事と我ながら狭義な発想におかしくもあるのですが…。
今週は我が家の水族館もメンテナンスウィーク。いろいろな意味で基準の見直しと水槽レイアウトの再構築を兼ねて大掃除を敢行致しました。写真のギギ氏は、隠密を自らのスタンスとされておられるせいか、普段はあまり見かけないのですが、イレギュラーな私の行動には敏感なようで、新拠点を求めて水槽内を放浪中と言うところでしょうか。

更新日付:2001.02.25

2001.02.18  Rhodeus ocellatus ocellatus

2月第3週  今週は連休に高松へ日帰り小旅行に出かけました。私の目的は「屋島山上水族館」訪問。家人の目的は「釜揚げうどん」と目的の違いこそあれ双方、目的地が一致。早朝より大阪を出発の運びとなりました。当日は天候にも恵まれ明石海峡大橋、大鳴門橋と快適なフットワークで屋島まで約4時間。水族館の話題はエビソードにて…。
雑居水槽は今週も平穏な状況。写真の個体はタナゴファミリー内でもキャリア組。美しい体型はキッズな連中のお手本と言ったところでしょうか。

更新日付:2001.02.18

2001.02.11   Rhinogobius brunneus

2月第2週  川遊びもシーズンオフの現在、水槽内で繰り広げられるさまざまな魚たちの世界を観察している私にパートナーシップを感じて頂けたのかヨシノボリが、ご機嫌うかがいに訪れてくれました。そういえば写真の個体は昨年の夏、同じフィールドで同じ時間を共有した同志ではないでしょうか。思い返せは゛昨年の水中観察において彼らの居住環境を出来る限り水槽に再現した事が幸を奏したのか、今年は例年に無く全てのヨシノボリが順調なサイクルで暮らしておられます。水槽底生域の現状としてはヨシノボリの一大勢力下。彼らが統治するこのエリアでは、多少のトラブルは見受けられるとはいえ、一定の秩序が保たれ、水槽環境の向上に貢献して頂いております。

更新日付:2001.02.11

2001.02.04   Odontobutis obscura

2月第1週  季節も2月に入り、一段と寒さも厳しくなって参りましたが、例年この時期に成りますと、ある意味、寒さにも慣れが生じ、諦めの境地で少しでも暖かい日がある事を期待しつつ毎日を過ごしているというところでしょうか。今週も相変わらず多忙な日々を消化する中で、暖かくなれば今年も繰り返す事に成るはずの川遊びの事を考えながら、水槽を覗き込んではため息を付いておりますが、我が家とは環境の違うフィールドで魚たちも春を待ち望んでいるのでしょうか。平穏な我が家の水槽で餌を求めて浮遊中の魚達は、本来なら木津川の各ポイントで休眠を楽しんでおられるのでしょうが、今年は暖かい水槽ゆえに、こうして徘徊を繰り返すはめになり、たいへん気の毒なようで複雑な心境ですが…。
暖房のきいた部屋で彼らとスペースを共有している私をドンコ氏(写真)が横目で通り過ぎました。

更新日付:2001.02.04

2001.01.28  Cynops pyrrhogaster

1月第4週  我が家の水族群におきまして、昨年より日本産淡水魚とフィールドは違いますが、魅力を二分しておりますアカハライモリ水槽、こちらも入居当初の脱走騒ぎがうそのように平穏な毎日を送っておられます。彼らからすれば慌しい時を過ごしている私はどのように映っているのでしょうか。水槽越しに彼らの様子を眺めていると時間の流れがこちらとは随分と違うようで、その一見、スローモーとも言える行動がとてもユニークでフォトジェニック。ときおり見せる愛嬌のあるポーズにあわててデジカメを用意すれば今度は素早い動きで交わされてしまい残念な思いをする事もしばしばあります。早朝の奇襲攻撃。ライトを付けた瞬間はご覧の通り、逃げる間もなく”ホールドアップショット”の撮影に成功しました。それにしてもその慌てようは、懲りずにまた良からぬ事を計画されていたのでは…。

更新日付:2001.01.28

2001.01.21   Cobitis sp

1月第3週  暖冬とは言うもののこの時期に成りますと寒さも厳しく、温度管理された各水槽が何となく羨ましく、平穏に遊泳する魚たちと窓越しに見える戸外の情景が何処となく不つり合いに映ります…。
今週も私の率いる魚達にはこれと言った変化も見られず平凡な日々を無難に過ごされたわけで、管理する側からすれば、たいへん喜ばしいかぎりです。ところで、この一見平穏な水槽の中で、あえて問題提示するとすれば、水槽環境(保温等)との因果関係は別として、その旺盛極まる食欲にあります。
彼らは慣性の法則に従い、夏季の成長ペースを維持しながら、みなさん”飽食”を楽しんでおられるご様子ですが、栄養管理ならびに体型からすれば、最近、いわゆる”冬太り”の傾向が見受けられ、今週からしばらく、”スタイリッシュアクアリウム”をスローガンとして、バランス給餌の徹底に加えてダイエット活動も同時に推進する運びと成りました。私がいつものように水槽を見わたし、個体観察を楽しんでおりますと、普段はスリムなスジシマドジョウ氏(写真)までそう言えば何処となく、ふくよかさを身に付けられたようで、いつも素早いターンを披露して頂くのですが、気のせいか最近スローモーに…。

更新日付:2001.01.21

2001.01.14  Rhodeus ocellatus ocellatus

1月第2週 現在の雑居水槽(120cm)も立ち上げてから1年が経過しました。この一年で私自身のアバウトな飼育スタイルも試行錯誤を繰り返しながら(入居→予備水槽→雑居水槽→各単独水槽)というサイクルで安定するに至っております。なかでも予備水槽の役割は大きく、その水槽設置以前においては頻繁に繰り返されていた病気などのトラブルもかなりの確立で解消に至っております。実際に我が家の住人は素質的にも丈夫な連中が多く、晴れて予備水槽(プライベートエリア)をクリアーしたものは次ステップの雑居水槽(共存エリア)においても比較的に問題なく推移し、一部の覇者が単独水槽(パーフェクトエリア)で君臨すると言う図式です(いずれかの社会に似てるようですが…)管理者の私と致しましてはパーフェクトエリアの擁立、拡張を目的として日々邁進している訳ですが、一方、協調という名の元に現実として立ちはだかり、迫り来る背後からの冷ややかな視線(スペース・騒音問題)に全面的に屈するわけにもいかず、合法的な打開策を講じるべく年頭の日々を送っております。写真のタナゴは以前にもお話した”餌用タナゴ”として店頭に並べられていたものが、急きょ入居。我が家の共存エリアにおいてその個体美を持って、私を楽しませて頂いております。

更新日付:2001.01.14