日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話 - 2010年

10枚 | 30枚

2010. 01.03   Myleus rubripinnis

1月第 1週  新年、明けましておめでとうございます。2010年も、私くし gonta036 の「お魚四方山話」にお付合いの程、宜しくお願い申し上げます。さて、今週は、年末からの寒波の影響で、元日は晴天に恵まれたとは云うものの強風と寒さに閉口いたしました。・・・が、日を追うごとに寒さも和らぎ、週末には、陽だまりにほのかな暖かさを感じるまでになりました。写真の個体は、シルバーに輝く幼魚期から、徐々にではありますが、ご覧のように美しく、個性的に仕上がって参りました。そんな彼を学術的にみた場合、その美しい体色や斑紋が、環境に寄って作られるものなのか、それぞれの個体が生まれながらに持ち合わせているものなのかは、素人アクアリストの私には理解する事が出来ません。いずれにしても、飼い込む程に変化する彼らのビジュアル的な魅力を、今年も引き続き官能していきたいと考える次第です。

更新日付:2010.01.03

2010. 01.10   Myleus rubripinnis luna

1月第 2週  束の間の休日から現実に引き戻どされる時間が、年を追うごとに早くなるように感じるのは、私の歳のせいなのでしょうか、それとも、昨今の時代の流れなのでしょうか。そんな事をふと考えてる間に、1月も三分の一が過ぎ去り、お正月気分に浸ったかどうかの記憶さえも忘れている自分に苦笑しております。写真のルナは、老成魚で、シルバーに輝く若魚の初々しさはありませんが、体表全面に散りばめられた斑紋は、私のパクータンクでも、ひときわ目を引く存在です。

更新日付:2010.01.10

2010. 01.17   Myleus rubripinnis luna

1月第 3週  今週は、半ばに寒い日が続き、週末にようやく一息付けたと云ったところでしょうか。厳冬の2月を前に、例年の事ながら、保温された水槽の暖かさが羨ましく感じられます。冬場の水槽は、ある意味、メンテナンスが楽な面があり、ルーチン化された作業を淡々とこなすだけで、ここ数年、これと言ったトラブルに遭遇する事もなく推移いたしております。写真のルナも、先週の個体同様、老成魚ではありますが、地味である分、重厚で、大柄な分、貫禄が感じられます。

更新日付:2010.01.17

2010. 01.24   Myleus rubripinnis luna

1月第 4週  1月もいよいよ後半に入り、通勤の車窓から眺める風景は冬枯れ色。今週もメンテナンスを終えたパクー水槽で彼らの写真を撮りながら、コンディションの確認を行いました。丈夫な彼らには、これと言った体調不良こそありませんが、活発な分、擦れや、個体間の衝突による外傷は日常茶飯事、水槽内の障害物には、怪我防止の注意が必要です。出来る事ならトラブルを引き起こす可能性のある、彼らにとっての障害物の配置は、避けるのが無難でしょうか。

更新日付:2010.01.24

2010. 01.31   giant pacu

1月第 5週  1月も今日限りとなり、明日からは、いよいよ厳冬の2月に突入です。2月と云えば、一年中で私の一番苦手な月、例年、暖かい春を指折り数えて待ちながら過ごす2月は、日数の短かささえ、北風にかき消されるようです。徐々に貫禄を増してきたジャイアントパクー・チンガ、双璧のカウアには、現在のところ体長こそ及ばないとは云うものの彼の追随に期待しております。

更新日付:2010.01.31

2010. 02.07  Metynnis sp

2月第 1週  2月に入り、寒さに感けて外出する機会も少ない中、熱帯魚ショップには、時々お邪魔いたしております。最近のショップは、年中、空調管理もいきとどき快適に魚たちとの時間を過ごす事ができますが、数十年前の熱帯魚屋さんは、夏場の暑さには少々、辛いものがありました。しかしながら、冬場は、私にとっては今も昔も快適な空間で、当時の石油ストーブが複数台、配置された独特な空気感が懐かしく感じられます。先日、久しぶりにお邪魔したショップで、ベテランのスタッフの方とパクー談議になり、昨今の入荷状況をお聴きするなかで、産地での輸出規制、流通コスト、希少種の高騰とワイルド、パクーを取り巻く環境には厳しいものがあるようです。写真の個体は、希少種でも高価なメチニスでもありませんが、私のタンクで幼魚の頃から他のパクー達に揉まれながら美しい若魚に成長されました。

更新日付:2010.02.07

2010. 02.14  Ossubtus xinguense

2月第 2週  2月も中旬となり、あと半月あまりで、桜3月。寒い日は、まだまだ続くとは云うものの、3月は暖かい春のイメージ。今週は、以前から気になっていた、パロット(ドルフィン)パクー Ossubtus xinguense をサタンプレコ Glyptoperichthys lituratus との混浴を解消し単独水槽に移行しました。さすがに、25cm オーバーのパロット(ドルフィン)パクーには、単独とは云うものの、600×450mm 水槽は、手狭ではありますが、サタンプレコとのトラブルによって破綻が生じる前に、思い切って彼に、ご辛抱いただく事にしました。最近、ショップで幼魚を見掛けなくなったパロット(ドルフィン)パクーですが、可愛い容姿とは裏腹に、凶暴な彼は、幼魚の内から、他のパクーとの混浴は、避けたほうが無難でしょうか。

更新日付:2010.02.14

2010. 02.21  Myleus schomburgkii

2月第 3週  長かった寒さのトンネルもそろそろ出口が見え掛けたと云ったところでしょうか。今週も水槽メンテナンスを終えてパクータンクを眺めていると、最近、気になっていたのですが、写真のシングー産のバンデッド・ミレウスは、同じバンデッドでも先週、episode42 でもお話した、野生的に見える太バンドの個体 ( 別室 ) と比較すると、バンドが縦に走るとは云うものの、ずいぶん雰囲気も体型も異なり、ただ単に産地の問題だけでなく、違う種類のようにも感じられます。

更新日付:2010.02.21

2010. 02.28  giant pacu

2月第 4週  2 月も後、数時間を残すだけとなり、明日からは、待ちわびた3 月。今週は、半ばに暖かい日が続き、気分と体は、すでに春を意識しておりますが、お水取り(東大寺二月堂修二会)の法要が終わるまでは、まだまだ早春の寒暖は気まぐれと云ったところでしょうか。写真のジャイアントパクー・チンガは、私見では、パクーの原型とも言える体型で、Myleus rubripinnis  に近似しますが、尻鰭は赤く染まらず、ルナのような派手な、斑も体色もみられません。タンク内での成長スピードは今のところカウアほど早くありませんが、私が、感じる魅力の第一は、次第にがっしりと重厚さを増していく成長過程にあります。オーソドックスなパクーではありますが、大切に飼い込んでいきたい個体です。

更新日付:2010.02.28

2010. 03.07  Myleus rubripinnis luna

3月第 1週  3 月に入り暖かい日も次第に増えて参りました。今年は、桜の開花も早い予想で、待ちわびた春はもうそこまで。 今週もいつものメンテナンスを終え、記念撮影 ( 別室 ) を始める事にしました。今回はいつもとは違ったアングルで、パクー達の視線を避けたショットです。迫力のある彼らはどの角度から見てもフォトジェニック。

更新日付:2010.03.07

2010. 03.14  Myleus rubripinnis luna

更新日付:2010.03.14

2010. 03.21   Myleus rubripinnis luna

3月第 4週 いよいよ春も本番を迎えようとしております。例年の事ながらこの時期の天候は、はやる気持ちに水を差すかのように気まぐれで、週末は、春の嵐が、ビルの谷間を我がもの顔で通り抜け、季節が少し逆戻りと云ったところでしょうか。ゆきつ戻りつの天候とは裏腹に、パクータンクの面々は、日を追う毎に美しく成長しておられます。

更新日付:2010.03.21

2010. 03.28   Myleus rubripinnis luna

3月第 5週  待ちわびた3月も終盤に差し掛かり、早咲き桜の淡い花びらの初々しさに春の息吹が感じられるようになりました。季節の歩みは確実に暖かさに向かっているとは云うものの、今週はまだ、肌寒さが抜け切れず、心地よい小春日和の穏やかな陽気には、後もう一歩。
週末のメンテナンスを終えた水槽の面々には、ガラス越しに見え隠れする季節の移ろいをどのように感じているものか・・・他愛もない事を考えながら彼らと過ごすのんびりとした時間は、ウィークデーの喧騒を忘れさせてくれる至極の世界と云ったところでしょうか。

更新日付:2010.03.28

2010. 04.04   Ossubtus xinguense

4月第 1週  今週も前半は、肌寒い日が続き、週末は、ようやく暖かな春を感じる陽気となり桜の花もここ数日がピークと云ったところでしょうか。ところで、写真のパロットパクーは、春霞に覆われた訳でもなく、特殊な撮影をしたのでもないのですが、外気と水槽部屋の温度差に一瞬でレンズがパニックに・・・。状況が落ち着いたところで、彼の話題は、episode43 にて。

更新日付:2010.04.04

2010. 04.11   Myleus rubripinnis luna

4月第 2週  桜の花も、そろそろ散り時を迎え、待ちわびた春も今年は意外と天候に恵まれず、肌寒さが長引いております。4月と言えば、新しいスタートに相応しく初々しい人たちとすれ違う事が多くなりましたが、パクー水槽の新人、若魚のルナもこれからが楽しみと云ったところでしょうか。

更新日付:2010.04.11

2010. 04.18   Giant pacu

4月第 3週  今年は例年にない戻り寒波に見舞われ春の訪れを手放しで喜べない状況となりました。桜の見頃も、寒さに感けていつの間にか過ぎ去ってしまったようで、葉桜になった木々と片隅に掃きためられた花びらを見るたびに少々寂しい思いをしております。ジャイアントパクーカウアが、他のパクー達に、たまに見せる威圧感は、成長に伴って迫力が増してまいりました。

更新日付:2010.04.18

2010. 04.25   Myleus rubripinnis luna

4月第 4週  戻り寒波と云うよりは、体感的には3月が、2ヶ月間続いていると云った寒さで、来週末からとても 5月とは思えない気候に閉口致しております。ポカポカ陽気の心地よい春は、桜の見頃がいつの間にか過ぎてしまったように、気が付けば、酷暑を迎えていると云ったような事にならないことを願うばかりです。

更新日付:2010.04.25

2010. 05.02   Myleus rubripinnis luna

5月第 1週 5月に入り、大型連休のひと時を、皆様はいかがお過ごしでしょうか。気になる気候のほうも、ここ大阪ではようやく「安心できる春」を感じられるようになったと云ったところです。暖かくなれば、逆に水槽の魚たちにとっては、厳しい時期の到来となる訳ですが、こちらばかりは、私の体感では判断が難しいところ、水温管理器具のメンテナンスも今週のメニューに加えた次第です。

更新日付:2010.05.02

2010. 05.09   Ossubtus xinguense

5月第 2週  今週は、初夏を思わせる日もあり季節が一気に夏にシフトされたと云うところでしょうか。パクー水槽の面々は、冬の時期も一様に成長を遂げられ、水槽のスペースが少々、手狭に感じられるようになりました。写真のパロット(ドルフィン)パクーも単独飼育以来、体長もさることながら体幅に厚みが出て以前にも増して貫禄を身に付けられました。

更新日付:2010.05.09

2010. 05.16   Myleus rubripinnis luna

5月第 3週  5月も中旬に差し掛かりましたが、今週は、また少し季節が逆戻りしたように肌寒い日が続き、いつまでも冬物が終えない状況です。この時期は、水温管理も難しく、水槽部屋のエアコンも日によって、また日中の間でも暖房と冷房が交互に入れ替わるような目まぐるしさです。幸いな事に、私達でさえ体調を崩しやすい季節の変わり目に、自ら環境を変えることの出来ないパクー水槽の面々は、それなりに体力もお有りになるようで、少々の水温変化にもこれと言った支障もなく毎日の給餌を楽しみにしておられます。

更新日付:2010.05.16

2010. 05.23   Ossubtus xinguense

5月第 4週  ようやく、寒さの心配もなくなり季節は、梅雨に向かい歩みを速めたと云ったところでしょうか。週末は、季節のジョイントには付きものの雨に見舞われ、少々残念な一日となりました。写真のパロット(ドルフィン)パクーは、数センチの幼魚からのお付き合いで、私の大のお気に入りの個体ですが、最近、ショップで見掛けないのが残念です。彼の場合、非常に友好的且つ写真撮影にも協力的で、頻繁にモデルをお願いしている次第です。

更新日付:2010.05.23

2010. 05.30   Myleus rubripinnis luna

5月第 5週  いよいよ5月も終盤を迎えました。振り返れば、今月もひと月遅れの気候で、4月と言っても可笑しくない気温で推移したように思います。温度管理された水槽の魚達は体感的に、普段と何ら変わる事もなく6月を迎えられる訳ですが、自然下にある魚達には、遅すぎる季節の変化をどのように感じておられるのでしょうか。

更新日付:2010.05.30

2010. 06.06   Myleus rubripinnis luna

6月第 1週  6月に入り、入梅をまじかに控えた最初の週末は真夏を思わせるような陽気となりました。さて週末のメンテナンスを終えたパクー水槽は、今週も特別これと云った変化もなく推移いたしました。写真のルナ(レッドスポット)は、はっきりとしたオレンジのスポットがトレードマーク。比較的、大柄な体型に鮮やかなスポットが美しい個体です。

更新日付:2010.06.06

2010. 06.013   Ossubtus xinguense

6月第 2週  今週も、先週に引続き晴天が続き、一足早い、梅雨明け体験と云ったところでしょうか。今週は、真夏を前に水槽の大清掃を敢行致しました。写真のパロット(ドルフィン)パクーも暫くの間、別水槽で仮住まい。シュチエーションの違いで彼の雰囲気も随分違って見えるものです。

更新日付:2010.06.13

2010.06.20   Botia macracanthus

6月第 3週 近畿地方も梅雨に入りここ数日間はそれらしい天候が続いております。ようやく寒さから開放されたかと思えばすぐに蒸し暑さに見舞われる、例年以上に今年は季節のジョイントが短いように感じられます。さて週末は、あいにくの天候で、その分のんびりと魚達との時間を楽しむ事ができました。写真のクラウンローチは、酷暑を前に、いつになく慌しく食欲も旺盛です。

更新日付:2010.06.20

2010.06.27   Myleus rubripinnis luna

6月第 4週 今週も雨模様の日が続き、時折のぞく日差しが恋しい一週間となりました。いつの間にか6月も数日を残すのみとなりギラギラとした夏の太陽はもうそこまで迫っていると云うところでしょうか。この時期は、気温の上昇に伴って、水質変動も活発になるようで水槽メンテナンスは念入りに行うようにしております。

更新日付:2010.06.27

2010.07.04   Satanoperca jurupari

7月第 1週 7月に入り、いよいよ今年も後半戦に突入となりました。今週は、正に梅雨空の一週間で、蒸し暑く、傘の手放せない日が続きました。この時期になるとシクリッドの涼しげな顔が、涼を呼び込んでいただけるようにも思えるのですが、私のシクリッド水槽のジュリパリは、一足早い秋色の体色と云ったところでしょうか。

更新日付:2010.07.04

2010.07.11   Botia lecontei

7月第 2週 早いもので、7月も二週目となり中盤に差し掛かろうとしております。今週も相変わらずの梅雨空に、時折お目見えの太陽は真夏さながらの勢いです。先週に引き続き、シクリッド水槽で同居中のイエローフィンボーシャは大食漢。少々太り気味の体型をはたして貫禄と呼べるのでしょうか。

更新日付:2010.07.11

2010.07.18   Cyphotilapia frontosa

7月第 3週 今週は前半から中盤に掛けて荒れ模様の天候となり、ようやく週末に来て、真夏の太陽と共に近畿地方も梅雨明けとなりました。例年の事ながら、天神祭りを控えたここ大阪では、連日、茹だるような暑さが予想され、高水温対策には充分な配慮が必要です。さて写真のフロントーサ、眉間にシワを寄せたような暑苦しい表情はしていても、体色の水色と黒のコントラストに一時の涼が感じられます。

更新日付:2010.07.18

2010.07.25   Myleus schomburgkii

7月第 4週 先週末の梅雨明け後の暑さは強烈で、日中の日差しは容赦なく気温はうなぎのぼり。今週は正しく「大暑」に相応しい天候となりました。ここ大阪では、天神祭りの幕開け、鉾流(ほこながし)が炎天下の堂島川で行なわれ、二日間にわたる壮大な神事が繰り広げられます。「天神さん・・・」大阪生れ大阪育ちの私くしには、猛暑の中でも一息つける心地良い響き、遠い昔の思い出が甦るようです。

更新日付:2010.07.25

2010.08.01   Metynnis sp

8月第 1週 8月に入りましたが、日差しの勢いは、いっこうに衰える様子もなく相変わらず「酷暑」の日々が続いております。数年前には、週末になれば出掛けていた木津川もずいぶんご無沙汰で、この時期、石の間を行き来するヨシノボリ達の姿が懐かしく感じられます。炎天下の日差しを尻目に、ここ数年来のエアコンによる水槽管理は、暑さ対策には特に威力が発揮され、週末メンテナンスもスムーズです。

更新日付:2010.08.01

2010.08.08   Metynnis sp

8月第 2週  今週も先週に引続き「酷暑」の一週間となりました。ここ暫くは、「暑い」と云う言葉が半ば呪文のように交わされ、当面は、呪から逃れる術もないと云ったところでしょうか。盂蘭盆会の法要をまじかに控え、何となく夏休みを待ちわびる心境の週末は、強烈過ぎる暑さとは裏腹に、心地良い睡魔に身を任せて夢見心地で魚達とのふれあいを楽しんでおります。

更新日付:2010.08.08

2010.08.15   Botia macracanthus

8月第 3週  今週は、茹だるような暑さの中、盂蘭盆会の法要を終え、のんびりと夏休みを楽しんでおります。週末の午後、雑居水槽を覗き込めば、いつものようにクラウンローチが、給餌後の水槽メンテナンスに余念がありません。いつの間にか随分大きくなった彼は、他の雑居水槽のメンテナンス要員として派遣するには難しい大きさで、当分このままの雑居水槽生活と云ったところでしょうか。

更新日付:2010.08.15

2010.08.22   Metynnis sp

8月第 4週  8 月もいよいよ後半戦に差し掛かかりましたが、相変わらず酷暑に相応しい日々が続いております。寒さキラーの私にすれば、元来、夏の暑さには自信があったのですが、昨今の暑さには正直、閉口致しております。週末の昼下がりは、蝉の鳴き声が茹だる暑さに輪を掛けて、涼しげな魚たちを羨ましく感じますが、日も翳りだした夕刻、ヒグラシの鳴き声は、まだ遠い秋の気配を少しだけ運んでくれるようです。

更新日付:2010.08.22

2010.08.29   Metynnis sp

8月第 5週  8 月も大詰めを向かえ、朝晩はほんの少し暑さも和らいだように感じられますが、日中は相変わらず猛暑の毎日。ここ数年、水槽部屋はエアコンの活躍により夏場の水温管理も随分と楽に成りましたが、その分、水槽稼動本数に比例して電力消費量は増加の一途をたどっております。当面、この傾向は変わる事なく推移すると考えられますが、ここ数年のマイブーム、魅力と個体差、コレクション性に措いては、ある意味、限りがない、セルラサルムス科 ミレウス亜科の新しい個体( 特に大型種 )の導入は、極力、控えるよう努力致しております。

更新日付:2010.08.29

2010.09.05   Metynnis sp

9月第 1週  9 月に入りましたが、日中の暑さは依然、衰える様子もなく今週も相変わらず真夏の形相と云ったところでしょうか。雑居水槽のスポットメチニスは、小兵ながら均整のとれた美しい体型にさりげなく散りばめられたスポット、鰓蓋後部の朱赤がアクセントの個体で、彼の場合、今後の成長過程で主に体型の変化に注目致しております。

更新日付:2010.09.05

2010.09.12  Metynnis sp

9月第 2週  9月も中旬に差し掛かろうとしておりますが、今週も相変わらず残暑厳しい一週間となりました。週末、メチニス雑居水槽の大清掃とメンテナンスを敢行致しました。こちらの面々は、普段から非常に活発で驚きやすく、特にメンテナンス中のトラブルには細心の注意をはらっておりますが、それでも擦れ傷などは付きものです。比較的、再生も早く、病気にも掛かり難い分、こちらのストレスも少ないとは云うものの、お互いにいつまでも良好な関係を維持する上で、水質の悪化には要注意と云ったところでしょうか。

更新日付:2010.09.12

2010.09.19   Sternotherus odoratus

9月第 3週  9 月も後半に差し掛かり、ようやくここに来て長かった酷暑も緩和されて参りました。この先、私の苦手な寒さに向かうステップは可能な限り緩やかにと願うばかりですが、本来なら心地よい筈の季節のジョイントは年々、短くなる一方に感じられます。朝の眩しい日差しの中、甲羅干しを楽しんでいた彼女は、いつの間にか脱走を試みたようですが・・・。どうやら失敗に終わったようです。

更新日付:2010.09.19

2010.09.26   Sternotherus odoratus

9月第 4週  今週は、ようやく落ち着きをみせた残暑から、遅れていた季節の歩みを一気に取り戻さんばかりのスピードで、晩秋の肌寒さに不意打ちを掛けられたと云ったところでしょうか。それにしても、数週間前には考えもしなかった掌を返したような気温の変化が、ある意味、無防備で従順な彼らに迷惑が掛からないよう、早急にインフラ整備を検討致して居ります。

更新日付:2010.09.26

2010.10.03   Cyphotilapia frontosa

10月第 1週  10 月に入り、ようやくここにきて「秋」が感じられるようになって参りました。あれほど隆盛を誇った夏も秋にバトンを渡す頃には、穏やかな形相。こちらは現在、単独飼育中のフロントーサ、ただいま隆盛を誇る彼も、雑居水槽時代には、穏やかな形相をしておられます。

更新日付:2010.10.03

2010.10.10   Botia macracanthus

10月第 2週  食欲の秋・・・写真のクラウンローチにとって、飽食とは、何も秋に限った事でもなく、見事に膨らんだお腹をみる度、私まで満腹感が伝わって参ります。この時期、心地よい秋風と透き通るような青空が、すがすがしい空気感を満喫させていただけるのですが、至極の時は、長くは続かず、いつの間にか早くなった日暮れと共に肌寒い晩秋もそこまで着て居られるようです。

更新日付:2010.10.10

2010.10.17   Metynnis hypsauchen fasciatus (Striped Silver Dollar)

10月第 3週  10 月も半ばになり、この時期、秋風が、食欲と睡魔を運んで来られます。写真のメチニス水槽の幼魚達は、保温された快適な環境下で、これから春までの数ヶ月間、ひたすら飽食を楽しまれる訳ですが、彼らの場合、一時的に膨れた腹部は必ずしもスリムな体型に影響を与える事もなく何時の間にか元の美形に戻っておられます。

更新日付:2010.10.17

2010.10.24   Mylossoma aureum

10月第 4週  今週も比較的、安定した天候が続き、体感的に気持ち良い「秋」を過ごす事ができました。ここ数年、季節のジョイントが短く感じられるようになる中、数少ない、ストレスのない心地よい時期を大切にしたいものです。私のお気に入り、パクータンクのミロソマ aureum 種は、何かと競合の多い激戦区に在りながら、美しい体型、体色を維持しておられます。

更新日付:2010.10.24

2010.10.31   Metynnis sp

10月第 5週  今週は、半ばに急に冷え込み、いよいよ冬の到来かと慌てて上着を着込みましたが、週末は少々緩和され胸をなでおろした次第です。寒暖差の激しいこの時期も、保温された水槽は別世界。管理された環境が、果たして彼らにとって快適であるのかどうか知る由もありませんが、遠い故郷の暖かさを少しでも感じていただいているとすれば、管理者冥利に尽きると云ったところでしょうか。

更新日付:2010.10.31

2010.11.07   Metynnis sp

11月第 1週  11月に入り気温の変化と共に秋の深まりを感じるようになり、先週のように一気に冷え込む事がない限り、快適な時期と云ったところでしょうか。先週に続きメチニスのお話ですが、写真のメチニスとは、足掛け7年以上のお付き合い。パクータンクでも重鎮的な存在のメチニスで、ジャイアントパクー達とも付かず離れず、絶妙なポジショニングをキープしておられます。並み居る強者の中、彼女の場合、いつまでもメチニスの頂点に居ていただきたい存在です。

更新日付:2010.11.07

2010.11.14   Botia macracanthus

11月第 2週  11月も中旬となり、そろそろ紅葉も見頃に差し掛かりました。今週もメンテナンスを終え、保温された熱帯魚水槽では活発なクラウンローチ嬢が底砂掃除に余念がありません。そんな彼女とは裏腹に、私の管理する亀ゲージの面々は夏の間、あれほど旺盛だった食欲も次第に落ち着きをみせ、こちらは寒さに向けての体調管理に余念がないと云ったところでしょうか。例年通り冬の間、ゲージではこれと言った保温は行いませんが、水緩む春までの数ヶ月を平穏無事に乗り切っていただきたいものです。

更新日付:2010.11.14

2010.11.21   Myleus rubripinnis luna

11月第 3週  早いもので11月も後半戦となり木々の色付きと歩調を合わせるように秋が深まって参りました。今週末は好天にも恵まれ日差しも暖かく心地よい週末となりました。この時期、紅葉と云えば、ルナの季節。色付いた体色が今年もまた色とりどりの落ち葉のようでとっても綺麗。

更新日付:2010.11.21

2010.11.28   Ossubtus xinguense

11月第 4週  11月も終盤。いよいよ、来週半ばには師走に入り今年も気忙しい時期に突入と云ったところでしょうか。それにしても年を追う毎に月日の経つのを早く感じるのは、忙しさに感けて季節を楽しむ努力を怠ったせいなのかも知れません。私の水槽の面々は好むと好まずに関わらず年中、季節感の無い環境下に強制的に置かれている訳で、選択肢の無い彼らには出来る限り、心地良い環境を提供したいと考える次第です。

更新日付:2010.11.28

2010.12.05   Metynnis sp

12月第 1週  12月に入り紅葉のピークも終わる頃となり、いよいよ冬も本格的な寒さに向けて拍車を掛けようと云ったところでしょうか。これからの数ヶ月、寒さの苦手な私にとって、出来る限り穏やかな気温の変化で推移していただく事を願うばかりです。冬の間、基本的に温度変化の無い環境下にある写真のメチニス達にとって、ガラス越しの世界に季節の移ろいがあろう事など知る由もなく。

更新日付:2010.12.05

2010.12.12   Glyptoperichthys lituratus

12月第 2週  今年も残すところ半月余りとなりましたが、新年を迎えると云う意識が年々、薄れていくように感じられます。いろいろな意味で特別だったお正月が、いつの間にか連休の一日としての感覚が日常化してしまわないかと自分自身に苦慮いたしております。行きつ戻りつ寒さも厳しくなってまいりますが、写真のサタンプレコは、コスチュームの加減か、どことなく暖かそうに見えたのですが・・・。

更新日付:2010.12.12

2010.12.19   Myleus schomburgkii

12月第 3週  12月もいよいよ後半に差し掛かり、楽しいイベントを間近に控え、手放しで喜んでいた頃を懐かしく思えます。年の終わりを充実した気持ちで過ごし、新しい年を迎える準備に明け暮れると云った師走・・・私の理想とする余裕のある師走と、あまりにもかけ離れた喧騒の中で過ぎていく師走を今年も送らざるを得なくなった私自身の不甲斐なさに多少の苛立ちを感じながらこの時期を過ごしております。いづれにしても週末の魚たちとのゆったりとした時間は、これからも大切にしたいものです。

更新日付:2010.12.19

2010.12.26   Cynops pyrrhogaster

12月第 4週  今週末は正にクリスマス寒波の到来で、一段と寒さに拍車が掛かったと云ったところでしょうか。2010年も明日からいよいよファイナルウイーク、残すところ数日となりました。そして今年の取りを努めさせていただきますのは、疲れを癒すアカハラマジックの使い手、アカハラゲージ代表の彼にお願いしました。
今年も一年、お世話になりました当サイト「雷魚図鑑」も来春にはお陰さまで13年目を迎える運びとなりました。来年も引き続き、お魚四方山話と私くしgonta036 にお付合いどうぞよろしくお願い申し上げます。

更新日付:2010.12.26

10枚 | 30枚